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経済的に貧しくても幸せなフィリピン人

フィリピンのことがマンガで3時間でわかる本を読んだ。

本が増えてきたから捨てようと思って、それで久しぶりに読み返したんです。2014年に書かれた本なので、内容は少し古い。だけど、フィリピンでのビジネスを検討するときに、フィリピンという国の概要を掴むのにオススメの本です。

  • 第1章 成長するフィリピンの魅力

  • 第2章 フィリピンという国を知ろう

  • 第3章 フィリピン経済の実態

  • 第4章 フィリピンへの進出メリットとリスク

  • 第5章 フィリピンへの進出

  • 第6章 フィリピンでの会社設立と運営

  • 第7章 フィリピン人と働く

  • 第8章 フィリピンで働く

  • 第9章 フィリピンへ行ってみよう

第9章まであるけど、第5章と6章はフィリピンでの会社設立について。会社設立を考えてない人には関係ないです。ちなみに、漫画ではないです。漫画は挿絵程度です(笑)。

その他の章では、フィリピンという国の歴史、文化、政治などが知れます。僕は知ってることが多かったけど、知らないこともポロポロあって勉強になりました。

この本の趣旨と違うけど、印象深かったのは、「食べ物に困らない国の貧困とは」ということ。フィリピンは暖かくて食べ物に困らない。だけど、貧困のイメージが強い。それはスラム街の貧困を宣伝して、外国からの援助や慈善寄付を集めようとする諸機関が拍車をかけているから。そんな風にバシッと書いていた。

恵まれた自然の中で育った人々の国民性が明るく自殺者が皆無なのは、誰一人も飢えないという環境から来ていることに間違いありません。

しかし、フィリピンに貧困というイメージがついてまわっています。それは、この国の貧富の格差や社会構造の歪みに起因しているといえるでしょう。

スラム街の貧困を大きく宣伝して、外国からの援助や慈善寄付を集めようとする諸機関、メディアの動きがそれに輪をかけています。

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そういう一面は間違いなくある。フィリピンにスラムはある。しかし、フィリピンの金持ちは日本人より金持ち。日本人で貧しい人だっている。どこに目を向けるかだ。

岡田斗司夫さんが、「貧困と貧乏は違う。」って言っていたのを思い出す。

経済的な貧しさと心の貧しさは別物。

日本人の女の子がフィリピン人と付き合っていた。結婚も考えたけど、彼氏が働かないで困っていた。フィリピンあるあるです。いろいろ仕事を与えるけど、なかなか働かない。

家族がいて、友達がいて、ご飯もある。なんで働かないといけないの?

その子は、うまく答えられなかったそうです。

フィリピンでタクシーに乗ったときにドライバーに言われた言葉を思い出す。

日本は思ったより給与が安いねえ。

https://ph-radio.travel-book.info/low-japanese-salary/

フィリピンの心配をしている場合じゃない。

その他にも、宗教のことやミンダナオエリアのことも書かれている。ミンダナオは行ったことないから、ミンダナオにいるイスラム教の人たちのことは知らないんです。スールー王国って初めて知りました。

もともとは全体がイスラム教だったんだろうな。強かったからキリスト教を跳ね除けたし、政府にもひるまない。正義があるんでしょうね。モロ民族のことも詳しく知らないんですが、深い問題な気がします。

スールー・スルタン国は、フィリピン諸島とボルネオ島の間に連なるスールー諸島にかつて存在した国。スルタンを戴くイスラム教国で、1450年代に成立したが、資料によってはその成立時期はより早い。ムスリムの研究者の中には、さらに1世紀前のラジャ・バンダ・アリの時代からスールー王国が存在したと見る者もいる。

ホロ島の都市ホロを都とするスールー王国は、アラビア語を公用語としたほか、マレー語や現地のタウスグ語・バンギギ語・バジャウ語などを使い、中国と東南アジア・西アジアを結ぶ海上交易の一端を担って栄え、最盛期にはスールー海の島の多くを支配した。東はミンダナオ島の西部(サンボアンガ半島)、南はボルネオ島北部(現在のマレーシアのサバ州)、北はパラワン島までその支配は及んだ。スールー諸島やミンダナオ島西部といったかつての支配地域は、現在もムスリムの多く住む地域になっている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/スールー・スルタン国

マルコス独裁、ピーブルパワー革命とか。詳しく知らない…。キリシタン大名 高山右近は聞いたことあるけど、呂宋(るそん)助左衛門なんて初めて聞いた。

ということで、フィリピンの最初の1歩によいです。


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