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日本史の歴史考察

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2020年12月の記事一覧

謎の古墳時代を読み解く 全編の目次

謎の古墳時代を読み解く 全編の目次

 空白の4世紀と呼ばれる時代から、日本の古墳時代、ヤマト政権の成立過程について、『中国や朝鮮半島の正史』や『日本の古事記、日本書紀、風土記』などから考察した内容をまとめていきます。

□はじめに 前作の『魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く』シリーズでは、日本の3世紀までについて考察してみました。魏志倭人伝を読んで思っていた事や、邪馬台国論争で感じていた事などを自分なりに表現してみました。

 そこで

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謎の古墳時代を読み解く その1 晋書の倭国 倭人と朝鮮半島との関係

謎の古墳時代を読み解く その1 晋書の倭国 倭人と朝鮮半島との関係

 ここでは、『魏志倭人伝(三国志)』の次の時代になる『晋書』から、この時代の倭国について考察します。

□晋書について 『晋書』は、唐の時代の646年から開始し648年に完成した中国正史の書籍です。主な編纂者は唐の時代の政治家や歴史家である房玄齢、褚遂良、李延寿、許敬宗などとされています。多数の人間で短期間に一気にまとめて作られた歴史書です。
 
 晋は、『魏志倭人伝』の三国志時代の次の時代で、2

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魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その20 日本の創世記 まとめ

魏志倭人伝から邪馬台国を読み解く その20 日本の創世記 まとめ

 ここでは、日本での人類の歴史の始まりについて、現在の一般的な解釈に合わせて、これまで考察した内容を振り返りつつ、簡単にまとめてみたいと思います。

□日本での人類の歴史の始まり 日本列島には、少なくとも約3万8千年前頃には人類が暮らし始めていたようです。まだ旧石器時代と呼ばれる時代で、今から約1万6千年ほど前までの時代です。この時代の遺跡としては、熊本県の石の本遺跡、長野県の貫ノ木遺跡、群馬県の

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魏志倭人伝から邪馬台国を読み説く その19 神武東遷の意味と大和

魏志倭人伝から邪馬台国を読み説く その19 神武東遷の意味と大和

 ここでは、ヤマト政権や天皇家のルーツは九州にあったのか、神武東征は本当にあった出来事なのかについて考察したいと思います。

□九州出身の記録がある理由は? 筑紫の日向出身、神武東征は本当にあった出来事なのか、あるいは、架空の物語なのか、古代人にもなったつもりで考えられる案を考えてみたい。事実だった場合、神武に相当する人物の1代での出来事なのか、あるいは何世代かに渡って実現した出来事なのかは、分か

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