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落語『不動坊』~主人公のナイスな心意気~


突然ですが、新宿御苑は“わたしの庭”なんですよ。



あ。

今、やべーヤツ、って思いました?



さて、古典落語に“不動坊”という演目がありまして、“故人・不動坊火焔の未亡人であるお滝さんをめとる男が主人公”の噺なんです。


主人公の利吉が、美しい未亡人のお滝さんを嫁に迎えるのが嬉しくって、仲人であるご隠居さんにこう言うのです。


「お滝さんね。あれ、俺のかみさんなんですよ。あんまり綺麗でくやしいから、今はちょっと不動坊に貸してやってるんだーって、思ってて。だから、お滝さんホントは俺のかみさんなんですよ!」


と。


ちょっと間違えるとストーカーに成りかねないアブナさ(!)だけども、わたし、この心持ち、結構好きなんです。


バツイチのお滝さんには旅芸人である不動坊火焔が残した借金まで付いてくる。


それでも、利吉は笑顔で返す。


「お滝さんは俺のかみさんなんですから、借金も一緒にもらいますよ。むしろ、働き甲斐があるってもんだ!」

と。

めちゃくちゃ良いオトコだと思いませんか?

ホント男前。



世の中の森羅万象は、心持ちひとつ、捉え方ひとつだと思っていて。

だから、わたしは新宿御苑を“わたしの庭”だと思っているんです。



年間2000円のパスポートで、あんな立派な庭が手に入ったと思うとお得感満載で嬉しい。

すごく良い買い物をした自分自身を褒めてあげたい。

「来園客は特別にうちの庭に入れてあげてるんだー」

と思っているし、

なんなら、

「新海誠監督には『言の葉の庭』の舞台に使ってもいいよと、わたしが特別に許可出してるんだー」

くらいに胸のなかでは思ってる。←

うふふー。



そして、新宿御苑の隣にある四谷図書館は、“わたしの本棚”である。

今どき、AmazonからのKindleで、手軽に本を購入し、1度にたくさん持ち運ぶことはできるんだけども、敢えて図書カードをつくることになにかしらの重量感があるように思う。



“わたしの庭”で

青い空の下の

緑の芝生の上に

素足で座って

風に吹かれながら、

“わたしの本棚”から拝借してきた落語か歴史の本を1冊ひろげ・・・

近くのカフェかモスバーガーあたりでテイクアウトしたアボカドバーガーをはむはむはむ・・・

・・・くぅ~~~っ!

なんて、サイコーなんだっ!!!

ボロは着てても心は錦だぞ!

世界一のシアワセものなんぢゃないかと思う。




そう、わたし、こどものころ、

『こどもちゃれんじ』

を定期講読してもらっていたのです。

とらのしまじろう、でお馴染みの。

そのなかに掲載されていた印象深い物語がある。



とあるおばあさんが、たまねぎとチューリップを間違えて植えてしまった話。

たまねぎは畑に
チューリップは花壇に

それぞれ植えるつもりだった。

でも、球根がそっくりだから、どちらがどちらかわからなくて、勘違いしたまま、それぞれを畑と花壇に植えたの。

そして、いざ春がきて、それらが育つと・・・

皆さんお察しのとおり、

おうちの花壇にたまねぎ
畑一面にチューリップ

と、なってしまった!


そこで、おばあさんはこう言う。

「たまねぎは必要なときにすぐに花壇から獲れて便利!こんなに一面に広がるチューリップ畑を眺められるなんて素敵!なんて、わたしったらなんて頭がいいんでしょう!」

おばあさん、すごーい!!!

って、子供心に思ったよね。



たぶん、こんなとき、人はふたつのタイプに分かれると思う。

“おばあさんタイプ”の人間と、予定調和に事が運ばなかったことに地団駄を踏んでしまう人間と。

(あ。なんかジョニーウォーカーのCMみたい)

わたしは、元々後者のタイプの人間だったと思う。

だから、初めて読んだときに、おばあさんのポジティブな視点に感動できたのだろう。

でも、今は“おばあさんタイプ”の心持ちで生きていきたいと思っている。



そう。

“寄席”はわたしにとって“宝石箱”

“note”はわたしにとって“おもちゃ箱”

なのです。


大好きな“宝石箱”の“宝石”を眺めつつ、それについて“おもちゃ箱”で語ったり、みんなと遊んだり。

なんて、なんて、シアワセなんだろう!

やっぱり、わたし“毎日を楽しむこと”の天才かもしれない!!! ←



泣いても人生
笑っても人生

どーせ、この世に生まれ落ちちゃって、

どーせ、うっかり『note』始めちゃって、

どーせ、ここまでわたしのしょーもないこの記事を読んでしまったのでしょう?

ぢゃあ!

どーせついでに、『心灯杯』にも参加しちゃえばイイヂャナーイっ☆

ハイ、そこの・・・

あ・な・た・!



そして、今夜も新宿の夜空に浮かぶ月を見上げて思う。

「あの綺麗なお月さまはわたしのなんだー」

って。


え?


これは、ホントにホントなんですよ!

わたし、

かぐや姫だからね。

だって・・・

ホラ☆

素敵な5人の男性が、わたしのために“創作落語”をしたためてくれたではないですか♪ ↓



・・・は?


オマエごときに、かぐや姫風情気取らせねーぞっ!!!

と思った、そこのあなた!

さぁっ!!!

書いて、書いて、書きまくって!

6人目の『心灯杯』の参加者となって、“竹取物語神話”を覆しましょう♪

締切間近ですが、6人目の参加者、お待ちしております!

女性の方もぜひぜひ!老若男女、お気軽にご応募お待ちしております☆




・・・ちなみにわたしは、春風亭一花氏の演る不動坊が大好きです♪








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