僕と妻が優しいnote村を出た理由〜note村100日滞在記録〜
noteの世界は優しい。優しい人たちの集まりだ。
知らない人から挨拶をされたり、野菜をもらったりする優しい村のようだ。
文章を読むことが、書くことが好きな人に悪い人はいない。
妻は妊娠して、今年の8月にはお腹も重くなってきて仕事をやめた。妻は仕事で人と話すことが多かったが、コロナで外出できない生活に社会との隔絶感を感じていた。
そんな僕たちはせっかくできた時間だからと"毎日note"をはじめた。
僕は"離島医療"を、妻は"子供の教育や育児"をテーマに毎日書き続けた。
真面目な僕たちは自分たちで勝手に決めた「毎日noteを書く」という言葉に従って、毎日noteを書き続けた。
最初は楽しかったが、本当に時間がない時はきつかった。だけど、真面目だから寝る間を惜しんで書き続けた。
どんなに楽しい夕食の時間を過ごした後も、食べ終わるにつれて2人は口数が少なくなり、どちらかが「、、note..」と言うと。
「「あーーー、note書きたくない!書きたくない!!」」
「note♪闘う君の歌を〜闘わないやつが笑うだろー♪note♪」
とnoteに狂った中島みゆきの様に僕たちは歌いながら、泣きながらnoteを書き続けた。
妻と僕は普段はアクセルとブレーキだ。
何も考えない僕はひたすらアクセルを踏み続けるから、ガソリンが切れてることも、前が崖なことも気にせず踏み続ける。
一方、どんなことにも慎重な妻は走り出す前から強く強くブレーキを踏み込んで、小さな段差があればブレーキをかけて車のエンジンを止めて確認するために車から降りるくらいの慎重派だ。
でも、ことnoteに関しては2人ともブレーキの踏み方が分からなかった。
みんなが優しいからだ。
僕たちのように何でもない人間が書いた文字を読んで「スキ」や「コメント」をしてくれるのだ。
この優しいnote村の居心地のよさに、いつの間にか100日が経っていた。
でも、このnote村にいるには毎日noteで発信するという重い住民税が必要なのだ。
noteは現実世界と違って発信しない限りは存在しないことと一緒だ。この世界から存在が消えることが恐かったのだ。
しかし、僕たちがnote村から出ることを決意したのには理由がある。
娘の誕生だ。
娘が生まれてからの生活は大きく変わった。1時間おきに泣いたり、うんちしたり、ミルクをあげなければいけない小さな怪獣との生活は本当に2人とも眠る暇がなくなった。
そこに追加されるnoteの住民税を払うことは難しくなった。
そして僕たちは話し合って、note村から出ていくことに決めた。
現実世界のこの小さな、愛しい怪獣が1番大事だからだ。
これからは無理のない程度にこのnote村を「関係人口」として訪れると思いますが、これからもコトク家をよろしくお願いします。
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