真夏の夜に見た わたしを変えた夢
「真夏の夜の夢」と言えばシェイクスピアの戯曲だけれど、わたしはこの作品に少々変則的な形で出会った。
1992年に宝塚月組が上演した「PUCK」という作品。これは「真夏の夜の夢」に登場する妖精パックを主人公にして翻案したミュージカルで、この作品はわたしのいろいろなものを大きく揺さぶった。大げさなようだけれど、きっとこの作品との出会いはわたしの生き方を決定的に変えた。
実はそれ以前から、宝塚歌劇に憧れはあった。男性よりもダンディな男役、どこまでも美しい娘役、絢爛豪華な衣