モーニング・ルーティーン

アイディアル・ハウスに住む4人の女性。
それぞれのモーニング・ルーティーンを覗いてみよう。

春子は朝活を楽しむ系女子である。

「毎朝、自分磨きをする時間があれば充実した１日になるんだろうな～」
とはじめた朝活が春子にバッチリあったのだ。
 
朝はきっちり６時に起き、支度を始める。
朝活の前に全ての準備を済ましておくことが彼女のこだわりだ。
準備を全て終えておくことで、家を出る時間をあまり気にせず、
朝活に集中できるからだ。
 
顔を洗い、サクッと作った朝ごはんをサクッと食べていく。
着替えて、髪をセットし、メイクして、お弁当におかずをつめれば準備は完璧といっていい。
春子は、だいたい７時までにこの準備を終える。
 
出発時刻の８時３０分まではあと１時間30分もある。
 朝活はその時々で興味のあることをすると決めている春子。
最近はマーケティングについて学ぶことにはまっている。
今日も、黙々と勉強を進めることができそうだ。

たらりらん～♪
集中していると携帯のアラームがなった。出発の時間みたいだ。

春子は自分が賢くなった気がする。いい気分になって家をでる。

夏子は睡眠を大事にしたい系女子である。

そのため、朝もギリギリの時間までベットの中である。
起床は、出発の５０分前。計算された出発の５０分前だ。

 ５０分は計算されているので分刻みのスケジュールで朝を過ごす。
目覚ましがなったら、すぐに起き顔を洗い、髪を整える。
髪質がストレートなので、ひとつに結んでしまえば寝起きとは思えないキレイなポニーテールになる。ここまでで約５分だ。

その後１０分間で、朝ごはんのパンを焼きながら、コーヒーをいれ、
土日に作り置きしてあるおかずをお弁当につめる。
ご飯を食べるときだけは、ゆっくり食卓につきニュースを見ながら時間をかける。といっても２０分だが。
最後の１５分で着替えて、メイクをして、最後に腕時計をする。
腕時計を手首にパチッとはめる瞬間が夏子はお気に入りである。
まるで仕事モードへのスイッチのようで、心に気合が入るからだ。

「よし、今日も頑張ろう。」胸をはって夏子は家をでる。

秋子は身だしなみ大事系の女子である。

美容系女子と言っても良いが、秋子の目指す姿がかっこいい女性であるため、あえて身だしなみという言葉を意識している。自分だけでなく、周りの人を不快にさせないようなTPOを配慮できる人を目指したいからだ。
 
そんな秋子は朝起きると水を1杯飲み、朝日を十分浴びながらヨガをする。
ジワジワ、身体と頭が起きてくる感じがして気持ちがいい。
 
その後、髪を軽くまとめシャワーを浴びる。
お風呂は昨夜入っているので、寝汗とヨガでかいた汗を軽く流す。
もちろん、化粧水や乳液等のスキンケアもかかさない。
 
シャワーを浴びて諸々の準備をした後はメイク＆髪セットの
時間である。服は昨日すでに選んであるので、着るだけ。
長いのか短いのかは分からないが秋子はだいたい４０分ぐらい時間をかける。

秋子はこの完成した自分を鏡で見るのが好きだ。
ナルシストと揶揄されたこともあったけれど、
好きな自分でいることは大事なことだと思う。

明子は最後に、にっこり笑顔をつくって家をでる。

冬子は朝ゆっくりするのが好き系女子である。

ゆっくりするために早起きをする。

人並に朝ごはんを食べて、スキンケアをしたら早速ゆっくりタイムである。
髪のセットやメイクはまだしない。もちろんパジャマのままである。
 
冬子の家にはいろいろな種類のドリンクがストックされている。
コーヒーや紅茶、緑茶にカフェオレのスティックなどなど。
「今日はどのドリンクにしようかな～」と悩むのも冬子の好きな時間だ。
 
好きな音楽をかけて、好きなドリンクを用意して、
冬子は読書をしたり、絵や文章を書いたりする。
最近は塗り絵にも挑戦中だ。

ちなみに冬子はまだパジャマのままだが、このパジャマも冬子のこだわりのパジャマだ。
冬子にとってはお出かけ着と同義である。

冬子はポワポワした幸せな気持ちで時間を過ごしていた。

時計に目をやるともうすぐ８時３０分。
名残惜しいけれど、準備の時間。
着替えて軽く化粧をする。

９時少し前。冬子はパソコンをあけてシステムを立ち上げる。
こぶしをグッと握って、冬子は仕事モードに自分を切り替える。