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息子から学ぶこと

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子育てをする中で考えたこと、感じたことのマガジンです。
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2021年4月の記事一覧

想像の力と想像をコントロールする力

小2息子が久しぶりにひとりでお風呂にはいった。 たったそれだけのことだけど、それは息子の成長を感じさせる出来事だった。 さかのぼること数ヶ月前、アマゾンプライムでうっかりコナンを見てしまった息子はひとりでお風呂に入れなくなった。 お風呂でひとりになると、コナンに出てくる黒いシルエットの犯人を思い出してこわくなってしまうという。 (レーティング大事。反省。) もうひとりでできるよ!ということが多い息子だけど、それ以来お風呂はパパかママ一緒にはいって…というようになった

予定通りにならない子育てを、笑えたら。

1歳次男を保育園まで送った帰り。 お迎えまで1時間、保育園の近くのカフェで休憩しようとホットのカフェオレを注文してスマホをふとみて目を疑う。 学校を出発しました…!? 小2長男の見守り用GPSからの通知がきていた。 始業式だった長男はそのまま学童に行く予定で、前の晩から何度も確認していたはずだった。 なにかの間違いかもしれない。 見守りのアプリを開いて確認すると、もう自宅付近にいる。 はやっ!これ絶対走ってるわ…。 あわてて在宅勤務中の夫に「長男、帰ってきてる

まっくらやみへの旅。

小2長男とまっくらやみのエンターテインメント、ダイアログ・イン・ザ・ダークへ行ってきた。 行ったことのある人はわかると思うけれど、まっくらやみはほんとうのまっくらだ。 時間がたって目がなれてきても、なにも見えない。 自分と手も足も、周りの人も、もちろん足元も。 体験したことのない暗さになる。 そんなくらやみの中で頼りになるのは、白杖とお互いの声、そして視覚障害のあるアテンドスタッフだ。 くらやみの中にいるのは思えないくらい、すらすらと進むアテンドスタッフに導かれて

いつもの道を子どもと歩いてみえるもの

1歳次男が通う保育園は、家から大人の足で歩けば5分ちょっとの距離にある。 だけど、いつも15分前くらいかけて登園し、20分くらいかけて帰宅する。 歩きたくて外に行きたくて仕方がない次男は、家にいると玄関から自分の靴をもってきて「くっく!」とお外行きたいアピール。 保育園に着いて、自分で靴を自分のマークにいれはするものの、またすぐ履いて外に出ようとする。 そんなわけで、せっかく育休中だし、ベビーカーも抱っこひもも使わず、次男とのんびり歩きながら通っている。 気になるも

小さな安心をひとつづつ。

2時間目が終わるまであと5分。 「ママ、ぼくもう帰りたい」 小2息子が言った。 小声で「もうすこしで2時間目終わるよ?」と言ってみるも帰るという。 担任の先生の話が終わって、子どもたちが漢字ドリルに取り組みだしたタイミングで息子は自分で先生のところに行って「帰ります」と伝え、さささっと教室を出る。 授業に同席していたわたしも先生に黙礼して、玄関に向かう息子を早歩きで追いかける。 ちょうど2時間目の終わりのチャイムが鳴った。 「はぁつかれた」とつぶやく息子と手をつ

優しさにふれて。

1歳次男の寝かしつけを終えたものの、久しぶりに頭痛がひどくて寝れそうにない。 ゆたぽんで肩をあたためてみようかと寝室を出たら、夫と小2長男もまだ起きていた。 とりあえずゆたぽんを電子レンジであたためる。 その間、夫がマッサージをしてくれた。 さわられて気がつくけれど、頭も首も肩も腕もだいぶつかれてる。 最近重くなった次男をけっこう抱っこしているし、次男を抱っこしてるとなぜか長男がおんぶされたがったりして、なかなか肉体労働なのだ、育児が。 頭はいたいし、マッサージで

それはお友達なのか。

小2長男と話していたとき、ふと話の流れから「そういえば次男、保育園でお友達におなかをかまれたんだって」と共有したら、真剣な顔で「それは友達じゃないでしょ」と言われた。 そうか。たしかに。 友達とは限らない。 例えば公園で滑り台をすべろうとしたとき、「お友達が待ってるから順番にね」みたいに声をかけがちだ。 その子ははじめて会った知らない子でも、なんとなくお友達とか言っちゃう。 これから友達になるかもしれないけど、すくなくともその瞬間はまだ友達ではないかもしれない。

ひとりになれる場所

「ぼくだけ自分の部屋がない…」 小2長男に、ママはもうすぐお仕事がはじまること、ときどき会社にいってときどきはおうちのこのお部屋で仕事をするから、さみしくなったり困ったら、パパかママのお仕事の部屋にきていいからね、そう説明をしていたら、息子がつぶやいた。 ママのお仕事はじまってさみしいとか、教えてがんばってねとか、そうゆうんじゃなくて、部屋! 長男と夫が寝ている部屋があるけれどそこはぼくだけの場所なわけじゃない、という。 まぁたしかにそれはそうだ。 話し合った結果、

小2長男と手をつないで走った日。

2度目の育休もあと2週間。 育休中、いろんな想定外があったけどそのうちのひとつは小2長男がなかなか学校に行けなくなったことだ。 夫の育休が終わってから、日中ひとりで赤ちゃんだけでなく小学生男子の相手もすることになるとは思っていなかった。 赤ちゃんはたびたび泣いて授乳やオムツ替え、小学生は一緒に遊んでほしかったり、話を聞いてほしくてわたしを呼ぶ。 完全にモテ期だった。 しかしながらわたしの体はひとつしかなく、産後で体力は落ち、心のキャパもそんなにない。 結果的にどち

1歳次男に学ぶ、睡眠と機嫌の話。

毎日最低8時間は寝る。 もしくはふとんの中でゴロゴロする。 と、いう法律か就業規則をつくったら、世の中いまよりもうちょっとやさしくなるんじゃなかろうか。 我が家の1歳次男は、ナイスガイだ。 新生児の頃から、よく飲みよく寝る人で、起きてるときはいつもご機嫌。 泣いても、ミルクかおむつか抱っこですぐに泣きやむ。 (おかげで今回の産褥期は、我が家はまぁまぁ平和だった) 1歳になって、なにかに登ろうとして登れなかったり、長男のおやつをとって食べようとして「それは食べない

ちいさな「できる」を積み重ねよう。

算数は得意だけど、国語に苦手意識のある小2長男。 とくに漢字が好きじゃない。 漢字はいまも、なつかしき「漢字ドリル」があり、漢字ドリル用のノートに、ひたすら書くという学習方法なのだ。 なんでこんなに何回も書かなきゃいけないのかわからない。めんどくさい。書きたくない。と言う。 漢字自体がきらいなのではなく、漢字を学習するプロセスがいやで漢字の宿題自体をものすごくエネルギーをつかってやっている。 そして、国語きらい!漢字もきらい!になってしまった。 かなしい。 そし

伝えようとする気持ち、言葉に頼りすぎないこと。

「バァ!バァ!」と1歳次男が机の上を指差しながら叫ぶ。 のどがかわいたのかな?とお茶をみせるも「ヤー!」と激しく首を横にふる。 うーん、ちがうのか。 これかな?と、次男が大好きなリモコンをみせるも、「ヤー!」 もしかして、とバナナを手にとったら、やっとわかったのか!と言わんばかりに「バァ!バァ!」と目をキラキラさせる次男。 「バナナ?」と聞くと「バァ!」と言ってもう手を伸ばして、バナナをつかまれていた。 ちょっと待って、と声をかけてかわをむきバナナを食べさせながら