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まっくらやみへの旅。

小2長男とまっくらやみのエンターテインメント、ダイアログ・イン・ザ・ダークへ行ってきた。


行ったことのある人はわかると思うけれど、まっくらやみはほんとうのまっくらだ。

時間がたって目がなれてきても、なにも見えない。

自分と手も足も、周りの人も、もちろん足元も。

体験したことのない暗さになる。


そんなくらやみの中で頼りになるのは、白杖とお互いの声、そして視覚障害のあるアテンドスタッフだ。

くらやみの中にいるのは思えないくらい、すらすらと進むアテンドスタッフに導かれて、白杖で足元を確認し、声をかけあいながら、くらやみで遊び、2時間の旅をした。


これまでに2回参加して、いつか子どもと一緒に行けたらいいなと思っていたら、外苑前の会場がクローズしてしまい、クラファンをへて竹芝に新しくオープンしたときはやった!と思った。

息子も小学生になってやっと体験できる!というわけで誘ってみたら「いいねぇ」と言っていたけど当日朝になって「ぼく、まっくらこわいなぁ」と言っていた。

中でまっくらになったときも、「こわい…」と言っていたけれど、くらやみで遊んで出てきたら、「ぼくずっとくらやみがいいなーもうなれたから、こわくないよ!」と言っていた。


くらやみの中では、子どもも大人もフラットになる。

同じグループには、初対面の大人の女性の方がおふたりいたのだけど、くらやみの中ではお互いに声を出して、声の方向や近さ遠さで位置を確認して進む。


「息子くん、どこにいる〜?」「ここにいまーす!」

そんな風に声を出して、相手に場所を伝え、サポートする。


子どもと街を歩けば、漢字に英語、ブランド名、地図、看板、日本語のわかる大人には一気にたくさん情報が集まり、子どもには見えなかったり、読めなかったり、知らないこととある。

それによってさまざまな意思決定は大人のほうがしやすくなる。 


くらやみでは、「見えない」ことで、とてもたくさんの情報が奪われる。


結果的に、大人も子どももくらやみでは得られる情報が同じ量になる。

だから一緒にドキドキしたり、一緒に迷ったり、息子が大人を助けたりもできる。

その感覚はとてもおもしろかった。


体験している間、1歳次男はおなじ建物のキッズルームで預かってもらっていた。

だからとても久しぶりに、夫と息子とわたし、3人で手をつないで歩いて、3人でくらやみを旅をして、息子は「ときどきは3人もいいねぇ」といい、夫は「去年まではこうやって3人で歩いてたね」となつかしんだ。


この1年間、次男がうまれて、小学校にはいって、コロナもあったりでほんとうに生活がかわった。

息子はいつも「次男はかわいいねぇ」と言っているけど、次男のお世話で「ちょっと待ってね」というようなときもあって、さみしかったり、かなしかったり、がまんしたり、してるよなぁと思った。

今日は息子がうれしそうで、それがなによりもよかった。

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