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昭和30年東京新聞1️⃣9️⃣5️⃣5️⃣銀座松屋、新宿伊勢丹、池袋西武、秋葉原デパートの広告!

皆さんこんにちは、ラグマスター(ラグハウスの親方)のPikaichiです。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さり有り難うございます!!


今回は古着の間に挟まれていた昭和30年の東京新聞をご紹介します。

回収された古着の中から、昭和30年11月4日の新聞紙が出て来ました。ご存知で無い方もおられるでしょうが、新聞紙には防虫効果や除湿効果が有ると言われており(真偽のほどは定かでない)、タンスの中に敷いて利用している方が昔は沢山いらっしゃいました。主婦の知恵で防虫剤買うのもったいないから、新聞紙で代用って事ですかね。

昭和30年11月4日金曜日の東京新聞

銀座松屋、新宿伊勢丹、池袋西武の広告には新品衣料品が、秋葉原デパートの広告にはアメリカ古着の価格が載っています。

池袋西武、新宿伊勢丹、銀座松屋の広告

昭和30年の物価

ちなみに昭和30年物価がこちら、大学卒初任給(公務員)8.700円 高校卒初任給(公務員)5.900円、牛乳:12円50銭 かけそば:27円、ラーメン:40円、喫茶店(コーヒー):50円、銭湯:15円、週刊誌:30円、新聞購読料:330円、映画館:200円です。

令和5年の物価

また、令和5年の物価は、大学卒初任給(地方公務員)で187,623円、高校卒初任給(地方公務員)で154,067円。牛乳:130円 かけそば:390円、ラーメン:644円、喫茶店(コーヒー):454円、銭湯:480円、週刊誌:300円、新聞購読料:4000円、映画館:1833円です。

赤枠内、純毛ベロアオーバー6800円の記載

純毛ベロアオーバー6800円

当時の衣料品が貴重で高かったことが伺えます、特に松屋の純毛ベロアオーバー(誂え品)が6800円で高卒公務員の初任給よりも高いのに驚愕!令和5年の高校卒初任給(地方公務員)を当てはめれば165000円ぐらいになるんでしょうか?現在の高級ブランド並みの金額だ。

赤枠内、アメリカ中古服冬物大売り出しの記載

秋葉原デパート、アメリカ中古服冬物大売り出し

秋葉原デパート、アメリカ中古服冬物大売り出しの広告も興味深い。「たった1500円で上から下まで冬のお支度が全部揃う!」のうたい文句が。現在価格なら40000円程になる、決して安く無い価格だ。

在りし日の秋葉原デパート

アメリカ中古服の軍ジャンパー(毛・綿)300円も面白い!多分ウールならM-44、綿ならM-41とかM-43とかの、今ならプレミアムが付くようなレアアイテムなんだろうな!

コンバットより

この新聞広告を見ただけでも、当時の日本の様子が分かりますね。戦後10年がたっても衣類は高く、アメリカからの輸入古着が売られていたようです。

戦後日本の古着リサイクル率

物不足のこの時代、もったいないから古着を簡単に捨てたりしません。毛糸のセーターは解いて編みなおし、穴あきは繕って使用したものです。

当然ですが古着のリサイクルは当たり前の事。ハギレや糸くずに靴下などは勿論の事、部屋の隅に溜まるワタボコリまでリサイクルされていたようです。なんと古着リサイクル率が、脅威の100%だったのです。この傾向が続くのは昭和50年代後半ぐらいまででしょうか。現在では集められた古着の60~65%ぐらいしかリサイクルされていません。

この原因は物が豊富になった事と、リサイクルされた繊維に需要が無くなってしまった事が原因です。

戦後の日本と進駐軍の影響

戦後の日本は物不足でアメリカなどから大量の古着が輸入され、上野、浅草界隈で売られていました。軍の払い下げと一緒に、背広、シャツ、ズボン等が販売されていたようです。

特に、終戦とともに進駐してきたアメリカ軍の影響 は多大であり、食料や衣料の救援物資の多くは 日本人を飢餓から救い、放出された古着は洋服の普及と豊かなアメリカ文化への憧憬に直結した様です。バラック生活と餓えに苦しんでいた日本人にとって豊かなアメリカン・ライフは憧れの的であり、アメリカ軍将校の夫人たちの、いかり型のスーツやフレアスカートの装いは洋服の基本知識の乏しかった日本人にとって恰好のお手本となった様です。

出典、むかしの装い

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ラグハウスとは

ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事で、和名は襤褸屋(ぼろや)です。ラグハウスでは、回収された古着を主に次の3種類の用途に選別しています。①ウエスの原料(工業用の雑巾)②反毛の原料(フェルトの原料)③中古衣料(国内国外向け古着)

このブログをお読み頂く上での注意点

私のブログや記事の中では、古着や古布、古繊維の事を総称で古着と表記したり、またリサイクルやリユースの事を総称でリサイクルと表記している事が有りますのでご注意下さい。そして、その古着をリサイクルする業者の事を、ラグハウス(Rag House)またはボロ屋と表記しています。ラグハウスの業界用語で、選別前の古布の事を込ボロ(こみぼろ)と呼ぶので、こちらもそう表記する事が有ります。

また、古着のリサイクルについてのご意見や疑問、ご質問などが有りましたら、コメント欄より是非お寄せください。丁寧に分かりやすく返答させて頂きます。

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