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衣類廃棄物をゼロに🙈🙉本当にやる気が有るのか?環境省よ!

皆さんこんにちは、ラグマスター(ラグハウスの親方)のPikaichiです。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さり有り難うございます!!

さて先日の朝刊に、環境省が衣類の再資源化の為の実態調査を行うと言う記事が・・・


これ本当にやる気が有るんだろうか?🙈🙉

本当にやる気が有るのなら、何故我々の組合(日本古着リサイクル輸出組合、繊維製品のリサイクルを通して循環型社会形成を担うため活動しています)に問い合わせ🙈🙉が無いんだろうか?明治時代から大正昭和、平成令和まで長きに渡り、また戦前戦後の物資が無い時代にも古布の再生事業を続けてきた我々業界にこそ、意見を聞くべきだと思うのは間違いでしょうか?


古着のリサイクルとはどんな仕事なの?と思われた方は過去記事の動画をご覧ください。


なぜ衣類だけなのか?

また、衣類の回収に絞り込んでいる時点で駄目でしょう、だって我々ラグハウス業界の回収は古布全般ですよ。下着やタオルにシーツ、パジャマに浴衣にカーテンなどetc.

これらのアイテムを排除している時点でアパレルメーカーに忖度いや、ファストファッションに忖度か?していると言わざるをえません。これらのアイテムを含めることにより、ファストファッションだけでなく、ファストインテリアまで全ての古繊維リサイクルを網羅できた筈なんです。

実態調査の方法に異議あり

そして「実態調査の方法は、国内の10程度の自治体と、店頭で回収しているアパレル企業10社ほどを対象に、回収している方法や集まった量、どのように再資源化しているのかなどを聞き取る」としているのですが。

自治体に意見を聞いてもあまり意味が無いと思われます。その理由は、
①資源リサイクルの担当者がコロコロ移動してしまうので、長期的経験が必要な専門性に欠ける職員が多い事。
②他の自治体に学ぶためにという事で、視察を良くしています。そのため同地区の自治体同士ではほぼ同じようなシステムで、独自性が有りません。
③効率重視の為に何のためにリサイクルするのかが疎かにされ本末転倒の回収ルールが出来ている。この原因は前掲の①と②によるところが大きいと考えられます。

雨の日の回収?

この3番目の良い例が、古着の回収を雨の日でも行う事です。濡れた古着はリサイクルする事は出来ません。古紙の場合は水に溶かして紙を漉く訳ですから問題ありませんが、古着の場合は濡れるとカビや生乾き臭が発生してしまい、ゴミとして処分するしか方法が有りません。古紙や金属などに比べて、遥かにデリケートな再生資源なのです。

なのにどこの自治体でも雨の日に古着を出すことを禁止していません!雨の日に古着をリサイクルの回収に出し、それらが濡れてリサイクル出来ずにゴミになってしまう、この事を本末転倒と言わずになんと言うのでしょうか?

資源ゴミって何?再生資源でしょ!

また何故か多くの自治体で資源ゴミという、訳の分からない造語を使用しています。

*ゴミとは利用価値のないこまごました汚いもの。ちり。あくた。塵芥(じんかい)。の事。個人見解ですがこれも付け加えます、政治家や金儲けしか考えていない輩の事。

*資源とは自然から得る原材料で、産業のもととなる有用物の事、天然資源。

*再生資源とは廃棄物を資源と考え、天然資源と区別した物の事。

という事で資源ゴミなるものは存在しない訳で、自治体で使っている資源ゴミなる物は再生資源の事を言わんとしているのでしょうが、この造語のせいで市民は再生資源の事をゴミと一緒だと勘違いするのです。その結果として、再生資源の中へのゴミの混入が後を絶ちません。

これでお判りでしょうが、古着のリサイクルの本質を理解していない自治体への聞き取り調査は、ほとんど意味が無いと思われます。

リサイクルの為に回収された古布

グリーンウォッシュ

新疆ウイグル自治区のコットンを使用したり、またはグリーンウォッシュやSDGsウォッシュをしているようなアパレル企業(グリーンウォッシュ 、SDGsウォッシュ 、ウイグル問題、アパレルでネット検索すれば沢山事例が出て来ますので、ここでは説明しませんが)が行っている店頭回収なんか、良いとこ取りのつまみ食いみたいなもので、全ての古繊維を回収している訳じゃないんですよ!

まさにグリーンウォッシュやSDGsウォッシュそのものなんです。まず店頭回収する物は古着とかアクセサリーとかが多く、そのままでも簡単に海外へ輸出(リユース)出来る物ばかり。下着とかタオルとかシーツとかパジャマなどと言った手の掛かる類の物は回収されていません。つまり、リユースしやすい物だけを回収していて、ほとんどリサイクルされている物は無いのです。

まあ、若干は古着を繊維などにリサイクルなどしていますが、ほんの数パーセントでしょう。それをあたかも回収された古着のすべてを素材にリサイクルしているようにグリーンウォッシュしているんです。

つまり大手アパレルメーカーに聞き取り調査をしたところで、環境省が企業のグリーンウォッシュやSDGsウォッシュにお墨付きを与えるような物なんですよ。

まあ百歩譲ったとして、環境省が良い回収システムを作ったところで、全てをリサイクルするには結局我々のようにアナログな手選別をしなけりゃ、どんな物も再生素材にならないんですから!

最後になりましたが、これはあくまでも私個人の意見です、業界や組合としての総意ではありませんので悪しからず。

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ラグハウスとは

ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事で、和名は襤褸屋(ぼろや)です。ラグハウスでは、回収された古着を主に次の3種類の用途に選別しています。
①ウエスの原料(工業用の雑巾)
②反毛の原料(フェルトの原料)
③中古衣料(国内国外向け古着)

このブログをお読み頂く上での注意点

私のブログや記事の中では、古着や古布、古繊維の事を総称で古着と表記したり、またリサイクルやリユースの事を総称でリサイクルと表記している事が有りますのでご注意下さい。そして、その古着をリサイクルする業者の事を、ラグハウス(Rag House)またはボロ屋と表記しています。ラグハウスの業界用語で、選別前の古布の事を込ボロ(こみぼろ)と呼ぶので、こちらもそう表記する事が有ります。

また、古着のリサイクルについてのご意見や疑問、ご質問などが有りましたら、コメント欄より是非お寄せください。丁寧に分かりやすく返答させて頂きます。


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