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古着の♻リサイクルに、出してはいけない禁忌品🏴‍☠️

皆さんこんにちは、ラグマスター(ラグハウスの親方)のPikaichiです。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さり有り難うございます!!

今回はリサイクルする事が出来ない禁忌品について、詳しくご紹介させて頂きます。

最初に、この記事を読んで頂く為の注意点と、1979年から現在までの古着リサイクルの時代背景を大まかな説明から。


この記事を読んで頂く為の注意点

私のブログや記事の中では、古着や古布、古繊維の事を総称で古着と表記したり、またリサイクルやリユースの事を総称でリサイクルと表記している事が有りますのでご注意下さい。そして、その古着をリサイクルする業者の事を、ラグハウス(Rag House)あるいはボロ屋と表記しています。ラグハウスの業界用語で、選別前の古布の事を込ボロ(こみぼろ)と呼ぶので、こちらもそう表記する事が有ります。

古着リサイクルの時代背景

私がこの仕事を始めた1979年当時は、回収された古着のほぼ100%がリサイクルされていました。当時は第二次オイルショックの真っただ中で、石油製品が高騰していた時代です。

OANDA証券さんより引用

当然のことながら古着から作られた繊維製品より、石油から製造された化学繊維の方が高かったので、リサイクル繊維製品は重宝されていたのです。

その後、オイルショックが去り、また為替相場の円高により石油由来の化学繊維製品が値下げされて行くのです。消費者にとっては物価の値下がりに繋がり良い事ですが、古着のリサイクルにとっては向かい風となって行くのでした。

これはリサイクルする技術やシステムが有るのにもかかわらず、需要が無い為に需給バランスが崩れ、リサイクル出来る古着までがゴミとして処分されている事を表しています。

さらにこの状況に追い打ちを掛けたのが、高機能の化学繊維製品の開発です。こちらも消費者にとっては便利な物なのですが、古着のリサイクルには不向きな素材なのです。

回収されて積み上げられた古着

①衛生上の問題が有りリサイクル出来ない物

汚れている物、濡れている物、カビている物、糞尿や吐瀉物の付いた物、ペットが使用した物、ペットの体臭や体毛が付いている物、トイレマット、雑巾や雑巾として使用した物、マスク等これらに類する物すべて。​

これらの物はアレルギーや感染症、また動物由来感染症の原因にもなりうる恐れがある物ばかりです。

例えば重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱、ノロウイルスや腎症候性出血熱、オーム病、鳥インフルエンザ、ブルセラ症、レプトスピラ症(ワイル病)など、例を挙げればきりがない物です。記憶に新しものを挙げれば、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)これも動物由来の感染症です。

COVID‑19動物由来の感染症

また、動物アレルギーを持っている方やアトピー性皮膚炎を持っている方にとっては感染症に掛からずとも、大敵となりうるのです


②素材自体がリサイクル出来ない物

布団、どてら、座布団、電気毛布、枕、ベットマット、絨毯、カーペット、電気カーペット、フロアマット、ラグマット、ビーズクッション、クッション、バスマット、トイレマット、玄関マット、シートカバー、ビニール製品、スポンジ、傘、モップ、紙おむつ、防水シーツ等。

布団などの中に入っているワタも、昔は全てリサイクルされていたのですが、円高の影響で原綿(げんめん)やポリエステル綿(ワタ)の価格が下がったためにリサイクルされなくなってしまいました。リサイクルの方法が有っても、需要が無ければゴミになってしまうのです。

電気毛布や電気カーペットの中には電熱線が入っているのでリサイクル出来ません。

電気毛布

フロアマットやバスマットなども滑り止めのゴムなどがコーティングされているのでリサイクル出来ません。

消費者にとって便利な商品には、リサイクルに不向きな傾向が多々見受けられます。

繊維製品であっても、ゴムやビニールによる表面コーティングされている物や、プラスチック、スポンジ、マイクロビーズ(発泡スチロール)、電熱線などが中味に使用されている物はリサイクル出来ません。

当然の事ながら、使用済み紙オムツはリサイクル出来ませんが、新品の紙オムツであっても、高分子吸水剤を使用しているのでリサイクル出来ません。


③その他のリサイクル出来ない物

​軍手、手袋、靴下、マスク、シュシュ、リボン、カチューシャ、ハチマキ、ヘアバンド、リストバンド、サポーター、ヌーブラ、ブラパッド、ハギレ、紐、糸、手芸の材料、巾着袋、防災頭巾、ティッシュケース、ティッシュカバー、包帯、矯正ベルト、ベビーキャリア、切られた衣類、カッパ、エコバッグ等。

事業所から出される繊維のくず、作業着、ユニフォーム等(これらは事業系の一般廃棄物で、排出事業者責任の原則に従って自己処理して下さい)。

ブラパッド、包帯、リストバンドなども、リサイクル出来ません。

​​これらの細かい繊維製品も、昔は反毛されて建築資材などにリサイクルされていました。しかし現在では需要が無いために、リサイクル出来ずゴミとして処分する以外に方法は有りません。


④禁忌品の処分方法

細かい物は可燃ごみで問題ないと思われますが、布団や絨毯などは行政区域のゴミ収集ルールに従ってお出しくださいます様お願い致します。


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💜ラグハウスとは💜

ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事で、和名は襤褸屋ぼろや(ボロ屋)です。ラグハウスでは、回収された古着を主に次の3種類の用途に選別してリサイクルしています。
①ウエスの原料(工業用の雑巾ぞうきん
反毛はんもうの原料(フェルトの原料)
③中古衣料(国内国外向け古着)

💜このブログをお読み頂く上での注意点💜

私のブログや記事の中では、古着や古布ふるぬの襤褸布ぼろきれ古繊維こせんいの事を総称で古着と表記したり、またリサイクルやリユースの事を総称でリサイクルと表記している事が有りますのでご注意下さい。そして、その古着をリサイクルする業者の事を、ラグハウスRagHouseあるいはボロ屋ぼろやと表記しています。ラグハウスの業界用語で、選別前の古着の事を込ボロこみぼろと呼ぶので、こちらもそう表記する事が有ります。

また、古着のリサイクルについてのご意見や疑問、ご質問などが有りましたら、コメント欄より是非お寄せください。丁寧に分かりやすく返答させて頂きます。



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