赤ちゃんがはじめて空をさわる日に
シリーズ・現代川柳と短文 028
(写真でラジオポトフ川柳116)
病院に近い叔母の家の二階で妹用のベビーベッドを組み立てている。これから生まれてくる妹はわたしより4歳下になる。つまりわたしは4歳。じっさい組み立てているのは父親で、わたしはその横で説明書の図を見ている。母親は出産のため入院していてそこにはいない。わたしは図を指差してここはこうじゃないかここはああじゃないかとなにか言っている。繰り返すがじっさい組み立てているのは父親だ。それがわたしのいちばん古い記憶。
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