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挑戦者 雲の名前を言いなさい

シリーズ・現代川柳と短文 024
(写真でラジオポトフ川柳112)

 むかし遊んだゲームに「雲のかたちを自由自在に変えられる老人」というキャラクターがいた。不思議な力でもなんでもなく、ある雲のかたちを「あれは〇〇だ」と強引に決めつけるのが基本のスタイルだった。派生して、先にどんなかたちにしてほしいかリクエストを募ってから、雲のかたちが(老人の力とは関係なく)時間経過で自然に変化していくのに併せ、口八丁で「ほら、だんだん〇〇に見えてきたじゃろ?」とやはり強引に決めつけるパターンもあった。いま考えると要するに「強引にこじつける老人」だ。さらに考えると、それは2023年のいま自分がやっていることと重なるところが多い。そのゲーム『街』を約25年ぶりに買って遊んだのは昨年のことだったが、記憶よりずいぶん難しく、老人が登場する前にやめてしまった。


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