おおらかにいて自転車はかげを停め
シリーズ・現代川柳と短文 073
(写真でラジオポトフ川柳161)
人は記憶喪失になっても自転車の乗り方は忘れないという。ボールの投げ方や水泳もたぶんそうだろう。ざっくり言って「体で覚えた記憶」は忘れないのだ。しかし、自分の名前は忘れてしまう。体で覚えていないせいだ。なるほど。ところで、体で名前を覚えるとはどういうことだろう。たぶん、タトゥーや焼きごてといったかんたんな話ではない。そもそも「覚える」とはどういう状態なのだろう。
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