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雑文ラジオポトフ

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2022年8月の記事一覧

言葉にできない好き

言葉にできない好き

 どんな傾向の映画が好きなのかいまだに自分でもよくわからない。

 なんでも好きなわけじゃない。好きにパターンが無いみたいなかんじ。ベスト映画を訊かれたら即答で『ロボコップ』と言うが、説明をつけやすくて角が立たないからそう言っているかもしれない。そういえばどこかのタイミングで「これからベスト映画は『ロボコップ』にしよう!」と決めたことがあるような気もする。

 なんとなくおぼろげに「アイドル映画」

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トムと無

トムと無

 自宅の鍵をつけているキーホルダーはトムとジェリーのラバーのやつだ。ちょっとでかい。鍵じたいの何倍もある。ボーリングのピンになったトムが何人(何本)か整列しているが、そういえばジェリーがいない。やはりちょっとでかい。ポケットの中でずっとかさばっている。それで思い始める。

 なんでキーホルダーが要るんだ?

 鍵だけでいいような気がしてきた。いや、失くすのかもな。鍵だけだと。あとまあ、鍵が何本もあ

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鋭い当たり

鋭い当たり

 夕方のテレビのニュースの見出しで驚いた。

「大谷が、鋭い当たりを飛ばしました」

 それだけだった。野球が「鋭い当たりかどうかを競うスポーツ」だったらいいが、たしかそうではない。となると、ルールとはちがう部分が観客や視聴者を惹きつけているのだろうか。彼らは「鋭い当たりかどうか」を知りたがっている。

 ここで野球白帯のわたしでもさすがに思い出すのが、大谷がバッターとしてだけでなくピッチャーとし

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グッチ裕三の伊丹っぽさ

グッチ裕三の伊丹っぽさ

 きょうも昔の日記からほぼ転載。

 夢で伊丹十三の新作を観た。

 あるシーンでヤクザたちがキャンプ場で撃ち合いになり、そこにグッチ裕三が出ていて、なぜか「伊丹十三っぽいキャスティングだなあ」と思った。祐三は伊丹十三作品に出演したことはないと思う。では、なぜ祐三のキャスティングに伊丹っぽさを感じたのだろう。

 祐三といえば冬樹だ。後者のほうが俳優としての活動は多い。しかし伊丹っぽさなら祐三の圧

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