妻と僕のPMDD生活43日目
UFOを操るPMDDの宇宙人。
*
PMDD妻は感情の起伏が激しい。
PMDDの感情はジェットコースターに
例えられることが多いけれど、
僕の肌感ではもっと禍々しい動きのUFO。
突然消えたかと思うと、
再び歪な所から現れて、
高速スピードで右往左往する。
まぁ、UFOを見たことはないけれど。
ただそれくらい予測不能な動きということ。
人の感情とは不思議なものです。
ましてや妻はPMDD。
PMDDは生理前の感情の起伏が激しくなる。
UFOを操る妻は宇宙人だと思う。
操っているのか、動かされているのか。
それは誰にも分からない。
*
今、妻は胃炎に苦しめられている。
そしてPMDD期だ。
体調が悪い上に感情が右往左往する。
時空の歪みさえ感じる負のオーラ。
ブラックホールさえも、
吸うことを躊躇うほどドス黒い。
そんな時、僕は妻に近づかない。
だけれど夫婦である以上、
ある程度の時間の会話は要する。
そのある程度の時間で姑の如く、
妻はチクチクと攻撃をしてくる。
最初はチクチク、
最後はグサグサ。
これなーんだ?
正解は妻の口撃。
妻の行動は本当になぞなぞだ。
謎だけでは収まらない。
キッカケは何でも良い。
「朝もう少し早く起きろ」とか、
「パンが少し焦げている」とか、
「コーヒーがぬるい」とか。
コーヒーに関しては妻がすぐに飲まないだけ。
この些細な出来事が大きく膨らんで、
最終的には大声をあげて怒声を浴びせる。
そして、ピタッと止まる。
そして、再び怒声。
「そして」と言うには、
あまりに前後の行動と繋がりがない。
*
ただ妻は仕事を頑張っている。
胃炎になるほどに。
だからこそ家では
出来るだけ甘えさせてあげたい。
ストレスを感じさせないように、
日々を穏やかに過ごせるように。
シャボン玉を両手で優しく包むように、
妻の気持ちをそっと支えたい。
なんて思ってはいるけれど、
現状は怯えて近づかないようにするだけだ。
それが宇宙人妻との
適正の距離感なのかもしないけど。
関与しすぎると爆発する。
そうも思えてきた。
*
妻はUFOを操る宇宙人。
右往左往に感情が向いて、
突然消えたかと思えば、
再び猛スピードで向かってくる。
そんな妻を近くで見ていたい。
そう思える僕は
都市伝説好きなのかも知れない。
信じるか信じないかはあなた次第。
メガッパ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?