見出し画像

#74 文末の表現、同じになっていませんか?

【私の仕事術:❼上手な文章を書くために】
文末に変化をつけて、単調にならないようにしよう

前回の「#72 同じものが3回出たら要注意」では、文章の中で同じ言葉を何度も使っていないかを確認する事で、文章をすっきりしたものにしていく方法をご紹介しました。

これと同じぐらい文章を書く上で気を付けないといけないのは

「文末の表現が同じになっていないか?」

という事です。

なぜ、文末の表現が同じだとダメなんでしょうか?例えば、下記のような文章を書いたとします。

画像1

全て文末が「言われていました。」となっていますよね?

この文章、書き手としては、絶対無理と言われていた問題を解決する為に、反発が強い方たちと対峙してお互いの意見をぶつけあう場面を伝える文章を書きたいと考えています。

少し緊迫したエピソードを伝えるはずなんですが、全て文末が「言われていました。」になっている事で、事実を淡々と列挙しているだけのように見えませんか?

緊迫しているはずなのに抑揚がない為、絶対無理という大変さすら伝わらない感じです。

そこで、文末の「言われていました。」という部分を変えたのがこちらです。

画像2

「言われていました。」という部分以外にも少し手直しはしていますが、いかがですか?

全て文末が「言われていました。」で終わる文章よりも、ちょっと大げさで盛っている感じはしますが、より大変さや緊迫感が表現されています。

このように文末の表現が同じになっているかどうかを確認して、文末の表現を工夫する事で、書き手が伝えたい事をちゃんと表現できたり、読んでいる側も盛り上がる内容になるのがわかるかと思います。


あと文末以外でも、読点(、)の前に出てくる言葉が、同じものになってしまい、繰り返し使ってしまうケースもあるので注意が必要です。

例えば

画像3

このように、やる事とその目的を頭で考えながら文章を書いていると、「~為に、」という言葉をつい繰り返し使ってしまう事があります。

上記は「~為に、」というケースですが、他にも「~時、」もよく出てくるパターンですね。

先ほどの文章、「~為に、」の部分を変えてみるとこんな感じになりました。

画像4

単調な印象はなくなったかと思います。


このように、同じ文末を繰り返さないというのは大事ですが、それ以上に大事なのは、一度書いた文章をぜひ読み返してみてください。

そして、「単調になっているな」「いまいち盛り上がりに欠けるな」と何か違和感を感じる場合は文末の表現が悪さをしている可能性がありますので、文末の表現を見直す事がポイントです。

私もnoteの記事を書きながら、文末の表現は何度も繰り返さないように気を付けています。

ぜひ皆様もお試しください!

この記事が参加している募集

#習慣にしていること

130,600件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?