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#23 現実から目を背けない

【私の仕事術:❷発想を膨らませるコツ】
先入観、偏見は捨てて、目の前の事実を見る

仕事でもプライベートでも、耳に入ってくる情報を鵜呑みにして判断をしてしまうという事、よくあると思います。また、先入観や偏見、思い込みも「きっとこれを実現するのは無理だろうな・・」と、これ以上考えさせないという意味で、時々邪魔をしてきます

でも、人間ですから鵜呑みもしますし、先入観や偏見もあります。かくいう私もあるので、人の事は言えません。

なので、私は特に仕事では「事実は何か?」という事を特に意識するようにしています。想像や推測の話を聞いて「そっか、じゃー、これ以上考えても無駄だな…」となって、「やーめた」となってしまうのを回避するという感じですね。

仕事の中で、実は事実ではない情報が都市伝説のように伝わっていて、事実確認してみたら、全然違ったということはよくありました。

それにまつわる最近のエピソードを1つ紹介します。

ジャパネット時代、グループ傘下のJリーグチーム、V・ファーレン長崎の本拠地、トランス・コスモススタジアム長崎のグッズやグルメの店舗を、全てキャッシュレス※にして、現金での支払いは全てお断りする「完全キャッシュレス化」したプロジェクトの時のお話です。

※キャッシュレス…JCB、Visa等のクレジットカード、Suica等の電子マネー、PayPay等のスマホ決済など現金以外のお支払い方法。

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もともと当時、長崎のキャッシュレス普及率は全国で46位!!日本で下から二番目にキャッシュレスが普及していない県でした。

長崎県庁でのとある会合に参加した時のこと。長崎でキャッシュレスが使えない所が多いから不便と言う話題になっても、当時、長崎県庁の方には「へぇー、そうなんですね、我々にはピンときません。すみません。」と言われていました。

ですから、サッカーのスタジアムを現金が一切使えない完全キャッシュレス化をしようとなった時、周囲の反応は

「気持ちはわかるけど、かなり厳しいと思うよ・・」
「グルメに出店しているオーナーさんの中に、めちゃくちゃ反対の人がいるらしいし、その人に反対されたら周りも嫌と言うだろうね」
「現金が一切使えないなんて、お客様がお怒りになる」
「結果、売上が落ちるかもね・・」

と絶対無理だろうという雰囲気でした。特にスタジアムグルメに出店いただく方からの反発は強いだろうと言われていました。そこで直接、出店いただく皆様への説明会を実施し、忌憚ないご意見をもらい、更にいただいたご意見をうけて、導入に向けた説明会を再度しました。

確かに、毎回キャッシュレスに対し、たくさんのご意見はありました。

ただ、個人的には直接話をする前に言われていた話や、想定していたものとは、反応がちょっと違っていました。お店の方からの不安や不満は自分たちへのデメリット中心という事よりも、お客様が困ってしまう事を強く心配していたということがわかったのです。キャッシュレス化の流れは抗えないからそれは仕方ないという反応でした。

やはり直接お話をして、耳が痛い話もありましたが、ご意見に耳を傾け、対話を繰り返した結果、皆さんのご協力も得て、完全キャッシュレス化が実現できたと思います。

もし、あの時、周りからの意見を鵜呑みにして「ですよねー、厳しいですよね。。やっぱり無理なのかな・・」と事実を確認する前に「やーめた」って考える事をやめていたら、実現しなかったです。

発想を膨らませるコツというよりは、発想が止まるのを避ける為にも、目の前の事実を確認するというのは大切だと、あらためて思った出来事でした。

皆さんもぜひ、事実は何かを見るようにする事をおすすめします。


ここまで、「私の仕事術:❷発想を膨らませるコツ」として、文字通りアイデアの発想法や、ネタ切れの時の対処法等を紹介してきました。

次回から「私の仕事術:❸資料作成のコツ」として、具体的にはパワーポイントを使って、資料はどんな風に作っていくのがいいのかという事を紹介していきます。

引き続き、読んでいただけると幸いです。

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