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#33 資料作りの三原色

【私の仕事術:❸資料作成のコツ】
資料に使う色は「赤・青・黒」の3色!

私が20代前半の若い頃、仕事でパワーポイントを使い始めた時は、見映えの良い資料を作ろうと、人一倍、配色にこだわっていました。

見た目の綺麗さ、華やかさを意識して、赤や青、緑にオレンジと様々な色を使って、色鮮やかな資料を作っていたのを覚えています。

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「ここはこの色がいいかな?」と、いつしか資料の内容よりも色使いに時間を使っていた時もあり、今思うと、もったいなかったなと思います。


イベントでのプレゼンテーションやお取引先への提案書、グラフで使うものは別として、上司や経営層に説明する社内資料こそ、シンプルに3色に留めておくのがベターです。

使える色が制限され、見映えではなく内容がさらに重要になるので、初心者にこそまずは「赤・青・黒」だけ使って資料作成することをお勧めします。

色の使い方ですが、これまで在籍した会社での傾向も含めていうと、赤色と青色の使い方はこんな感じです。

【赤色】

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資料の中で、注目してほしい部分や、注意点、課題などネガティブなことを表す時に使います。

【青色】

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資料の中では、見出しや改善した点、良くなった部分などポジティブなことを表す時に青色を使います。

ちなみに、JALなら赤、ANAなら青のように会社にはコーポレートカラーというものがあります。それぞれの会社の文化もありますので、青ではなく緑が良いとか、赤ではなくオレンジと使う色を変えるのも全然かまいません。

大切なのは

『使う色に、意味を持たせておくこと』

なのです。

以前、オートシェイプにも意味を持たせるのが大切と言いましたが、色使いにも同じことが言えます。

では、使う色に意味を持たせ、意識して使うのはいいとして、いつ、色付けするのがいいか?について説明します。


■いつ、色を付けるのがいいの??

「使う色に意味を持たせるのは理解したけど、あれもこれも色付けていたら、青や赤ばっかりになっちゃった・・」

そんな方、いらっしゃいませんか?

私も、たまにそんな資料を作ってしまいます。例えば、こんな感じです。

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これも別に悪くないですが、なんか、スッキリしない感じしませんか?

そのような時は、
❶一度、赤や青で装飾した部分を全部白黒にする。
❷文字や線など、太くしているものも全部同じに戻す。
この2つをしてみてください。書いている事・情報を同じレベルにあわせ、横一列に並べて俯瞰するといいです。

先ほどのスライドの内容を全部白黒にして、線や文字の太さも同じにしました。

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この状態から、あらためて、自分がもっともいいたい事は何か?見やすくするにはどうしたらいいかを考えて色付けや装飾をしてみましょう。

もちろん、この時に表現を見直したり、枠組みを修正してもかまいません。言いたい事は、
伝えたい内容を概ね決める

❷色付けや装飾でメリハリをつける
という順番を意識するといいと思います。

結果、こんな感じにしてみました。

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プロジェクトのライフサイクルという順番があって、その中で重要だと思う事、言いたい部分が強調されてスッキリしたと思います。

こんな感じで、「使う色」「装飾するタイミング」に注意すると短時間で綺麗な資料が出来上がるようになりますので、一度お試しください。


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