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#32 タイトルが思いつかない!

【私の仕事術:❸資料作成のコツ】
「スライドのタイトルは最後につける。」で全然かまわない

若手社員にパワーポイントを作ってもらおうとお願いし、その後の様子を見ていると、ずっと何かに悩んで手が止まっている、というのをよく見ました。

「どうした?何に悩んでいるの?」と聞くと、

「タイトルが思いつかないんです・・」

との答えが。

でも、この気持ち、わかります。私も若いころは資料作成はまずタイトルを一生懸命考えていました。

学生時代、読書感想文や論文を書く時は、最初にタイトルを書くところから、皆さんも書いてませんでしたか?

読書感想文等のタイトルは原稿用紙の最初に考えて書く、それで概ね問題なかったと思います。ただパワーポイントは、スライドが増える度に考えないといけないので、そうはいきません。

仕事ですから、ダラダラと時間かけていられないのでタイトル考えるのも短時間で済ませましょう。

そこで今日のポイントは、

『スライドのタイトルは最後につける。』

と言う事をご紹介します。

まず、そもそもパワポのスライドは、〔タイトル〕と〔メインメッセージ〕〔内容〕の3つで構成されています。

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特にパワポで新しいスライドを追加すると、左上に「タイトルを入力」とあるので、タイトルから入力したくなりますよね?

でも、資料を作る順番としては、
❶資料全ページの〔メインメッセージ〕を書く
❷メインメッセージにあわせた〔内容〕を書く
❸最後に〔タイトル〕をつける

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この順番がおすすめです。

「#24 言いたい事は1つまで」でも紹介しましたが、まず、それぞれのスライドで自分の言いたい事を考えて、メインメッセージに書いていきましょう。それだけで、資料全体のシナリオができます。

出来れば、その時点で上司に内容を確認する事をおすすめします。上司の考えているシナリオや欲しい資料がわかって、結果として短期間で資料ができます。


次に〔内容〕の部分を作っていきますが、ここでのポイントは〔メインメッセージ〕とあっているかをチェックすると言う事です。

よくあるのが、〔メインメッセージ〕を考えて書いたものの、〔内容〕を作っていると、〔メインメッセージ〕の内容と若干違っていた、なんてこともあります。

例えば、こんな感じ。

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確かに〔メインメッセージ〕で言いたい事とグラフの内容は一致していますのでこれでもいいのですが、グラフに赤く「来店促進のテコ入れ必要」と書いていますよね?

もともとは性年代別の違いがあると言いたかったかもしれません。でも作っていくうちに、

「本当に言いたい事は違っていた」

という事に気付く場合もあります。ですからこの場合は、〔内容〕を変えるのか、〔メインメッセージ〕を見直す事が大切です。

今回は〔メインメッセージ〕を変えてみました。

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どうですか?〔メインメッセージ〕を読んだあと〔内容〕を見ると、「あー、はいはい、これね」と納得感増えてませんか?

もちろん、〔メインメッセージ〕を変更せず、グラフの中の表記を変更するのでもかまいません。ここは全体のシナリオを見て、より適切な方を選んでください。

ここまで出来れば後はとても簡単です。

〔メインメッセージ〕と〔内容〕をみて、自分にこう質問してください。

『これ、何について言いたかったの?』

この答えが〔タイトル〕です。

もともと考えていた事は、「来店者の特徴」だったり「性年代別の分布」だったかもしれません。

でも、〔メインメッセージ〕と〔内容〕を吟味した結果、一番言いたかったのはこれだなって思った事が、スライドの〔タイトル〕になります。

この場合は、「来店促進施策のターゲットについて」や「若手男性向け来店促進強化について」というところでしょうか?

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いかがですか?

以上の事でもわかるように、スライドのタイトルは一番最後につけるので全然かまわない!のです。

タイトルをつけるのに悩みがちな方、ぜひお試しください。



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