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きんぴらごぼう、煮物を作るときの音楽~R.E.M.を聴くということ

今日は曇ったり、雨が降ったり、その割に午後は晴れてみたりでわけのわからない天気でしたね。

相変わらずですが、コロナ影響もあり、在宅勤務であったり、夜の飲み会もないもので、自炊が増えました。

30代男の自炊能力ですが、まあ、魚の3枚おろしはものによってできる、煮物は余裕、米は鍋炊という、それなりの能力を有しているのかなと思っております。

というのも、大学1年生~2年生の時、よく自炊をしたおかげです。当時、僕は大学から近いところに父方の祖母の家があったので、そこで下宿していました。結構、楽な生活で飯付きだったのですが、その祖母の料理があまりにも・・・、であったため、自分で作るから大丈夫だよって、バイトもあったり大学も不規則だからと適当な言い訳を言って自炊をするようになりました。

しかし、そこは築70年近い(当時で)戦後すぐに建てられた家だったので、キッチンもずいぶんぼろく、夜になると数十匹の毒虫が…、という恐怖空間であったので、学校やバイトが休みの午後暇なときに自炊をする程度になっていきましたが…。

その当時から、レコードもちょぼちょぼとは集めていましたが、当時はまだジャズやクラシック、ブラックミュージックにどっぷりではなく、より平たく洋楽を聴いていました。なので、よく、ブックオフとかで安くCDを買っていました。(数年前に引っ越しの関係でその子たちも半数以上がおさらばしてしまいましが)当時、アイフォンがあってサブスクがあったら、こんなに買わなかったなあと思うばかりで。

まあ、それで、料理するときに、祖母の部屋にあったドンキホーテに売ってるようなCDラジカセを持ってきて、それでよく音楽を聴きながら料理をしていました。

憶えているのは、冬の午後。日差しが出ている日で、1月後半から2月くらいでしたが、その時にきんぴらごぼうと肉じゃがを作りながら、R.E.M.の「Murmer」とか「Reckoning」を聴いた記憶があります。なんか、そういう情景に初期のR.E.M.のアルバムが合うんですよね。もこもこした感じで歌うマイケル・スタイプに、ピーター・バックのリッケンバッカーローコード間の強いのバッキングと時折のシンプルなアルペジオ。リッケンバッカーっていわゆる歌もののブリティッシュサウンドなイメージ(バーズを除くと)でしたが、このおかげで80年代以降も固定的な人気があったようですね。

R.E.M.はもともと1980年代の初頭にアメリカのカレッジチャートで人気の出たバンドで、当時のコテコテのHR/HM系やメジャーレーベルでの商業ロックと言われたバンドとは一線を画し、いわゆるアメリカのオルタナティブ界に新たな流れを作っていったんですよね。(アメリカのオルタナティブ界隈はヴェルベット・アンダーグラウンドをはじめとするNYのCBGBというライブハウスで演奏していたNYパンク勢がその源流でしたが、彼らの登場はそうした今までとは違うところからの登場でした)

その後、彼らはメジャーに移籍してからも、次々と作品を発表し、世界で重要なバンドとも評されてきましたが、2011年に解散してしまいました。

彼らアルバムで最重要作品はやはり「Automatic for the people」ですが、それ以外も結構ハードだったり、初期のバーズの影響を受けたようなオルタナティブ・ロックがあったりと作品はバラエティに富んでいます。

「Automatic for the people」は内省的なアルバムですが、名曲が盛りだくさん、特に最後3曲は本当に素晴らしいです。「Nightswimming」なんかはちょうど夏の終わりにはぴったりですよね。

で、当時も僕の学生時代も解散もなく、まあそれなりの知名度はあったと思うのですが、まったく日本では人気がなかったような気がします。謎です。今でもですが、当時からブックオフではR.E.M.やらプリンスは絶対に300円以下コーナーにおいてあるイメージで…。結構レコードも初期のIRS時代(インディーズ時代)のを持っているのですが、やはり安いのかなぁ…。

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