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IVRyのプロダクトは1年でどこまで進化したか -2023年の答え合わせ編-

こんにちは。電話DX SaaS「IVRy」(アイブリー)のプロダクトマネージャーをやっています高柳(@neveryanagi)です。

早いもので2024年ももう4月。世の中的には入社・転職など節目のタイミングです。
そう、IVRyにも新入社員の方がたくさん増えました。めちゃめちゃ優秀な方がどんどん入ってきており、自分にとって刺激的な毎日です。
(そしてculture deckもリニューアルしています!!かなりいいのでぜひ見てください)

そして昨年の3月末はシリーズBの資金調達だったんですね。ちょうど1年経過しており、その意味でも大きな節目と言えそうです。

そこで今日は、IVRyのプロダクト観点でシリーズB調達以降〜現在を振り返っていこうかなと思います。
資金調達の時、今後のIVRyプロダクトについて今後の展望・意気込みを書いていたので、1年でどれだけ進化したのかを答え合わせしていきます。


数字で見るIVRyの変化

この1年でのIVRyの変化はかなりドラスティックでした。利用アカウントも社内組織も、文字通り規模感が1桁大きくなっています。

  • 累積アカウント数:5,000アカウント→12,000アカウントを突破

  • 累計着電数:500万→1,500万

  • 導入業界数:50業界→88業界

  • 正社員数:20→100近く

IVRy Culture Deck(アイブリーカルチャーデック)

1年前に考えていたこと

1年前のnoteでは、電話自動応答IVRyが「スモールビジネス・中小企業の電話問い合わせ業務の当たり前を破壊」していることを書かせてもらいました。

①今の受電業務オペレーションを大きく変えずに
②これまで一部の企業しか使えなかったIVR(電話自動応答)という技術を
③圧倒的に安く簡単に提供する
ことで、業務効率化の余裕がなかった人も手に取ることができるサービスを提供しています。

[シリーズB]僕らは10年後の「当たり前」を作っている~IVRyのプロダクトチームのこれまでとこれから~

その上で、今後に向けて大きく4つのテーマを考えていました。

  1. AI Orientedなプロダクト展開

  2. スケール・マルチプロダクトを見据えたサービス・アーキテクチャ構築

  3. 電話データを活用した売上拡大・業務の効率化(DX)

  4. 非連続なプロダクト開発

1.AI Orientedなプロダクト展開

- AI音声認識を用いることで、複雑なルールを作らなくても簡単により正確な問い合わせ対応を実現
- LLMsを活用してどんな問い合わせユースケースでも自然でユーザ目線に立ったUXの実現

[シリーズB]僕らは10年後の「当たり前」を作っている~IVRyのプロダクトチームのこれまでとこれから~

2.スケール・マルチプロダクトを見据えたサービス・アーキテクチャ構築

- アーキテクチャの観点から最適なプロダクトを要件定義・設計

[シリーズB]僕らは10年後の「当たり前」を作っている~IVRyのプロダクトチームのこれまでとこれから~

3.電話データを活用した売上拡大・業務の効率化(DX)

- GPT等を利用した音声データの要約やラベリング、より可能性のあるデータ活用
- Webアクションデータと電話データをユーザー単位で統合
- 統合したユーザーデータに対するCRM機能の拡充

[シリーズB]僕らは10年後の「当たり前」を作っている~IVRyのプロダクトチームのこれまでとこれから~

4.非連続なプロダクト開発

- プロダクトの進化を加速させるアライアンス・BizDev

[シリーズB]僕らは10年後の「当たり前」を作っている~IVRyのプロダクトチームのこれまでとこれから~

この1年でどう進化したか

1.AI Orientedなプロダクトの展開

2023年はLLMsの爆発的な進化の年でしたが、「IVRのIVRyからAI対話のIVRyへ」の移行はこの1年の大きな進化ポイントでした。

2023年前半には通話内容の「文字起こし・AI要約」音声対話による「AI FAQシステム」「AI対話の多言語対応」を実現し、サービスの検証を行っていました。

また、AIによる問い合わせ対応や予約受付を行う「AI電話代行システム」の正式版をリリースし、1Q中に垂直立ち上げ〜本格販売開始まで進みました。マーケ・セールスのトラクションも出ており、AIプロダクトを売ることが当たり前の状態になりつつあります。

2.アカウント増加・スケールに耐えうるプロダクトアップデート

最先端の技術を組み込んだプロダクト開発だけでなく、サービスが急速に拡大する中でこれまでのプロダクトオペレーションを刷新していく必要がありました。一例ですが、

  • 機能を適切なカットで分割してパッケージ化・画面上からセルフサーブの実現

  • これまで人力だったアカウントの発行〜契約オペレーションを自動で完結

  • 今後のトラフィック増加に耐えられるように拡張性・保守性の高いインフラ環境へ移管

  • 高速なプロダクト開発に対応できるように、IVRyのiOS・Androidアプリの開発フレームワークを変更(React Native→Flutter)

1年前の状態と比較すると、あらゆる部分でよりスケーラビリティを考慮したシステマティックなオペレーションができるように進化を遂げています。

3.電話データを活用した売上拡大・業務の効率化(DX)

AIプロダクトと並行して、10を超える新規プロダクトのPoCがステルスで進行しています。外向けに出ているものでは、

  • 電話データとオンラインデータを統合して広告効果を最適化できるコールトラッキングシステムのβ版検証がスタート。

  • 着電した電話履歴を元に自動で顧客情報として登録し、顧客管理の基盤としてIVRyを活用いただけるような仕掛けを作り始めています。

電話インタフェースの点での業務改善から、データを生かしたより長期的な業務効率化への足がかりを作っています。

4.非連続なプロダクト開発

IVRyだけでは実現できないユーザーへの提供価値をプロダクトアライアンスによって進めており、飲食店の予約をAIで完結するために、リクルート社の飲食店向け予約台帳との連携検証を進めています。

サービスの進化に伴って、(全然書けないけれども)1年前には一切挙がっていなかったような大型アライアンスがいくつも進行しています。

この1年で変わらずに考えていること

この1年を振り返ると、IVRyは安価なボタンプッシュ型のIVRサービスだったところから、当たり前のようにAIが搭載され最先端の技術をすぐに自分の業務に活用でき、非連続な成長にも対応できるスケーラビリティを備えたサービスへと一気に進化を遂げました。

一方で、プロダクトの根底にあるコンセプトとして「電話というインタフェースから最先端の技術をすべての企業に提供する」「通話データというユニークデータを軸にして法人の業務を効率化していく」ことは変わっていません。

2024年は2023年に整えた基盤の上で、AI×通話データの軸からよりクライアントの業務改善に繋がる価値提供を進める年にしていきたいと考えています。

伝統的な「電話」に「AI」を組み合わせることによって、地方や中小企業でも最新技術を即座に導入し、AIと共にして働くことができ、日本の進化を10年単位で加速できる(中略)「IVRyがあったから、いつの間にかAIと働くのが当たり前になってたね。IVRyのおかげでいつの間にか仕事が楽しくなってたよ」とそんなことを言われるまで、ひとつひとつ積み重ねたいなと思っています。

日本の社会課題を解決する、電話とAIの無限の可能性

We are Hiring !

1年で急激な変化を遂げたIVRyですが、まだまだやりたいこと/やるべきことは山積みです。人が足りていません(切実)

1年後はまた全然違う世界になっていることを考えると「今が一番おもしろい」です。入るなら今です。

ぜひIVRyが気になり始めたあなたとカジュアル面談させてください!お読みいただきありがとうございました。


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