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2020年8月の記事一覧
17/365 2002年『マイノリティ・リポート』 事実だと思ってることって本当に事実か? スティーヴン・スピルバーグ監督
2050年代を描いたSF映画で"近未来"の代名詞ともいえる作品だけどSF映画定番のタイムトラベル的な要素はなく、今では当たり前のようにあるタブレットや虹彩認証、スマートウォッチなど、この映画をベースに実現されたのではないかと思うほど日常生活の延長線上だからこそリアリティがあり面白かった。
SF映画の面白さって制作段階で天才科学者達を集結させて未来を具体化しているわけで、現実はその具体案に向かって
218/365 2012年『最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~』 なんでもアリだな。 ジョナ・ベクホル監督 ザック・マス監督
1974年、誕生日プレゼントに「牛のペニス」をもらったことがキッカケであらゆる生物のペニスを集めるのが趣味になり、1997年にペニスの標本を展示する個人博物館を開館した男を描いたドキュメンタリー映画。
その中で唯一無いのが人間のペニスで、最初に誰が飾るかを争った話でこれだけ聞くとコメディに聞こえるが本人たちは至ってまじめ。
3.400人とヤった老人のペニスを型取るシーンとかペニスに名前を付け、
219/365 2016年『クリミナル 2人の記憶を持つ男』 人間なんてDNAの入れ物に過ぎない。 アリエル・ヴロメン監督
死刑囚の脳に亡くなったCIAのDNAを入れ、二つの記憶を持つ男がタイムリミットの迫る中でテロリストを追うスリリングなアクション映画。
人間という生身なんて要はDNAの箱のようなものであってDNAが全て操作してるわけだし、自分を変えたいとか思うならDNAを変える力があれば話は別だけど、自分の頭の中で考えても変わらないのが前提。
考えた結果が"今"なんだから、自分がより目指したい場所があるなら明ら
220/365 1981年『ブルース・ブラザーズ』 面白さとカッコ良さを兼ね備えたいい映画。 ジョン・ランディス監督
R&Bやソウルのようなブラックミュージックを愛し、それを現代に甦らせようとする二人組の話。
映画全体を通してエネルギッシュでコメディ感たっぷりのお笑い要素に加え音楽は最高にかっこいい。
時代の流れに逆らい、後世にいいものを残すという自ら課したミッションを終始貫く姿はカッコ良さそのもの。
221/365 2004年『スチームボーイ』 新しい発見。 大友 克洋監督
まずアニメーションがめちゃくちゃ好みで観ているうちに気付いたのが、映画『AKIRA』と同じ監督で日本国外で日本アニメムーブメントのきっかけとなった人物。
2004年当時押井守監督『イノセンス』大友克洋監督『スチームボーイ』宮崎駿監督『ハウルの動く城』と日本アニメ界三大巨匠揃い踏みの年で、当時は本作が途中段階に色々変更があり公開が遅れ、他の二作くらべ見劣りしたそう。
なんと言っても声優の下手さに
222/365 2004年『クラッシュ』 憎しみは何も生み出さない。 ポール・ハギス監督
LAで起きた1つの交通事故をキッカケに多民族国家であるアメリカで暮らす人々を取り巻く差別、偏見、憎悪を中心に描き、そして人と人の繋がりを同じ時系列で複数のエピソードを描いた作品。
同じ事を繰り返さない意味でも歴史を知り教養を深める必要があるなと思った。
223/365 2006年『ナイト ミュージアム』 答え探しほど思考停止させるものはない。 ショーン・レヴィ監督
名優ロビン・ウィリアムズの遺作となったシリーズ。他にもペン・スティラー、オーウェン・ウィルソン、ラミ・マレックなど豪華俳優陣。
博物館とか美術館って哲学の集合体なんだなと。
そこから何を感じたか、何を学んだか自分が感じた事が大切なんだなと。
わからない事があれば努力せず、すぐにインスタントな答えを得ようとするがそれって単なる思考停止なんだなと。
もっとクリエイティブなものに触れる、もっと映
224/365 1988年『火垂るの墓』 間違った努力より正しい選択を。 高畑 勲監督
神戸を舞台に第2次世界大戦末期の日本で必死に生き延びようとする孤児の兄妹の物語で力強く生き抜こうとする姿が『ショーシャンクの空に』をどことなく思い浮かべるようだった。
結果的には栄養失調で亡くなるけど、この映画の良さとして戦争の恐ろしさだけじゃなくどうして戦争が起きたのかなどルーツを辿るキッカケになったり、各登場人物と似た状況下になった時にどんな行動をするかなど、この映画を通じて自分と自己対話出
225/365 1997年『ライフ・イズ・ビューティフル』 人生の美学とは。 ロベルト・ベニーニ監督
最初はコメディタッチに描き途中のシーンからホロコーストのシビアな雰囲気に切り替わるけど、一貫して主人公のユーモラスな雰囲気を貫く姿が印象的で戦争映画だけど楽しくユーモラスな映画といえばこの作品。
序盤のコメディタッチに描かれてるシーンなんかは日本人の常識で考えると考え深い行動をとってると思うけど、それすら自分の小ささだと思える。世間の言う正しさに対して自分の正しさというより、相手100%の行動が
226/365 1956年『ビルマの竪琴』 戦後と今の違いを感じれた映画。 市川 崑監督
第二次世界大戦終戦直後のビルマを舞台に日本兵だった竪琴弾きの男が終戦後も降伏を認めない日本兵の残党に日本が負けた事を伝えにいくところから、戦争後の悲惨さを目の当たりにし日本兵の霊を慰めるため、僧侶となりビルマの地に残る兵士の姿を描く物語。
正直、日本語なのに何言ってるかわかりづらいし、顔立ちも今と全然違う。
けど、最後の別れのシーンに竪琴で流れる「仰げば尊し」がなんと言っても強烈で聞き親しんだ
227/365 1993年『天使にラブ・ソングを 2』 1人よりみんなで成し遂げる方が楽しい。 ビル・デューク監督
前作の1で元マフィアの妻がシスターとして修道院を立て直し、本作ではその流れかと思いきや修道院の社会奉仕先の高校を舞台に音楽担当教師として就任する話。
スクールものって個人的に好みな映画が多い。
改めて"みんなで何かを成し遂げる"って素敵だなって。自分1人でやり切るのもいいが"感動を共有出来る"し、逆に"辛い事も共有出来る"っていいなと。
228/365 2014年『エール!』 聴覚障害を疑似体験、"伝わる"を体験できた。 エリック・ラルティゴ監督
聴覚障害を持つ家族で生まれた健聴者の少女が、歌手になる夢を家族に理解してもらおうと奮闘する姿を描き久々に涙腺にグッときたフランス映画。
フランス映画といえば『最強のふたり』が有名で、本作はあまり聞き馴染みのない作品かもしれないけど、この作品の"「耳が聴こえない」状況を擬似体験"することによって、そこからのクライマックスにかけて結構よかったと思う。
それに主人公の女性は『The Voice』とい
229/365 2012年『テッド』 映画を観るメリットを感じれた。 セス・マクファーレン監督
ブラックコメディ感たっぷりの下品で過激な描写が多い中に、80年代90年代のメジャーな作品からB級映画まで幅広くパロディとして取り入れられ、ある種映画のルーツや未知な映画を知れた作品だった。
映画を知ってていいメリットは海外映画でも海外ドラマでも映画のタイトルの引用に用いられることが多いように、映画のタイトルがビジネスの場面でも日常会話でも使われてるから、そういう意味で映画を観る事って面白いなーと
230/368 2012年『ハンガーゲーム』 自分より遥か上の存在に作られたシナリオに乗せられていないか? ゲイリー・ロス監督
『銀河鉄道999』のように貧富の差が激しいパネム国という近未来が舞台。
上層部の娯楽として、下層の人間同士が殺し合うバトル・ロワイヤルを主体に、近未来と言いながら、今の世の中の構図、人々の世相を上手く表した映画。
希望を持たせられ、ロマンを演出され、感動の涙、怒りも、夢も。
それを、理解せずにして誰かのシナリオ通りでないと何を根拠に言えるのかな。
だからこそ、自ら価値を見出して行かなきゃい