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贈り物って恥ずかしい


もうすぐ人生で23回目の母の日だ。

私はまだ子供サイドなので
「母に感謝をする日」となる。


毎年この時期になると、母が父方の私の祖母に向けて
花を選んでいて、これでいい?と聞いている姿が印象的だった。

母の母は私が幼い頃に亡くなっている。
でも一度だけ、仏壇に白いカーネーションを贈ったことがあった。
亡くなった方には、赤ではなく白いカーネーションを贈るようで、それに則って一輪、それを仏壇にお供えした。
母と笑顔で「白の方が可愛いね」と言った。


両親は毎年父方の祖母に花を贈っていると思う。
だから私も母の日に何かはしなくてはいけないという意識だけはいっちょまえにある。

自分で買い物できなかった頃は、何度か父と一緒にカーネーションを選んで買って帰った。
母は花が好きなのか私は知らない。

でもチューリップやバンジー、朝顔を育てたりしていたから好きだと思ってる。でもアパートに引っ越してからそっきりそんなことはしなくなったし、私がよく花をもらってその世話を頼んだりもするので、わざわざ贈るものではなくなってしまった。

自分で買い物をするようになってからは、ヘアアクセサリーやお菓子などを買ってあげたりしていた。でもなかなか自分では決められなくて、友達と買い物に行った時に、友達と同じものを買ったり、これがいいのでは?と助けてもらっていた。


そう、私は人に物をプレゼントするのが、大の苦手だ

自分の買い物だって上手にできないのに、他人にあげる何かなんて
怖くて怖くて仕方がない。
でも母の日や父の日に関しては、両親が欲しいものはあげたくないのだ。

なぜなら二人とも誕生日がすぐにくるからだ。


いうても両親が子供に
「あれが欲しいこれが欲しい」というような家庭で育ってない。

でも最近は
「いつ出世して車買ってくれるの、家買ってくれるの」
とフリーランス殺しなことは言われる。
あと15年くらいは冗談として受け取らせて欲しい。


毎年5−6月はどのタイミングで何をあげよう、で頭がいっぱいだった。
割と実用性のあるものは誕生日がいい、という理想が邪魔をするのだ。


カップルでいう、誕生日とクリスマス・誕生日とバレンタインが近いみたいなものだと思う。

そして私自身も誕生日とクリスマスが10日しか離れていない。

両親は何度か「今年は誕生日とクリスマスのプレゼント一緒だからね」と私にいったときがあった。

私はえーと言いつつ、わかったというが、

いつもケーキは誕生日にもクリスマスにもあったし、
誕生日にプレゼントをもらっても、必ずやクリスマスには何かくれていた。それは安いお菓子の詰め合わせだったり、なんだこれみたいなものでも
「イベント」として枕元に置かれていた。

(私は小学一年生の時にサンタはいなくてお父さんが置いてくれるんだよ、という教育を受けていたのに、結局高校生になっても枕元に置いてくれるイベントは続いていた。)


どんなことでも、やってくれたことはしたいと思う。やられたことはやり返したいと思う。

今年から社会人一年目だ。
コロナのおかげで仕事もなく、収入ゼロな娘からプレゼントだ送られてきたらどう思うのかとも考えたが、ちゃんとこれまでの仕事でいただいた貯金の口座から引き落とされるカードで、感謝の気持ちを伝えるわずかなものを送ろうと思う。

自粛期間で郵便の需要が増えていて、配達業者の方も不安の中やっていると思うといつも申し訳なさでいっぱいにはなるが、ここは是非頑張っていただこう。


今回、花びらの入浴剤にしようと思っているのだが、メッセージは「いつもありがとう」ではなく「飾らないでちゃんと使って、ゆっくりしてください」にする。

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