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tokyosamplesale
嘘ノ詩
誰かが
お前って馬鹿だなと言ったり
あるいは思ったりすることは
大抵 その人が本当は
望むべきことだったりする
頑張ってね その後に続く言葉は
応援してるよ じゃなくて
あなたがどうなるか 私にはわからないけどね
みたいな無責任だったりする
さよならという言葉の代わりに
またね と言いたがるのは
会えなくなることがないと
当たり前を想像するからだ
正義の味方は
悪者のその自由さが
本当は羨ましいのかもしれない
悪者は
正義の味方の持つ人徳と
そうなれなかった自分が大嫌いだ
嘘と嘘が
悲しくて孤独な世界の天秤に
真実のバランスを維持しているとしたら
私たちは
なんらかの嘘が削られたとき
また私たちは嘘を
皿の上に乗せなければならない
私たちが苦しむ前に
だから人は 誰も語りたがらないのだ
たったひとつの真実を
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