見出し画像

「ついつい隅から隅まで」作業興奮

本校での入試もフェイスシールドを着用するなど感染対策をしながらなんとか実施することができました。全国の学校現場ではウィズコロナを意識した通常授業に加えて、入試準備をしなければならずとても大変な時期だと思います。教師だけでは広い教室を清掃することは難しく、猫の手ならぬ生徒の手を借り、机・椅子の移動や床磨き、窓拭きをする必要があります。入試に向けて教室の大掃除などを生徒たちと行うと最初はみんなあまり乗り気ではありません。手をつけるまでは面倒だと感じていますが一旦、始めてしまうとのめり込んで担任が「ストップ」というまで隅から隅まで掃除をしてくれる生徒が多くいます。これを心理学の効果で説明すると


作業興奮


と言います。掃除などの作業を始めて筋肉を動かすと、脳の側坐核(そくざかく)という部位が反応し、一定以上の刺激を受けるとアセチルコリンという神経伝達物質を分泌します。つまり掃除を行い筋肉を動かすことで、脳細胞が活性化するという現象が起きるそうです。さらに教室が綺麗になっていくという目に見える成果が出ることで、達成感を得てドーパミンという快感物質が出てきます。気分が良くなりさらに作業を続け、気付くと教室だけでは飽き足らず廊下も綺麗にしたいという気持ちになってくるのです。 


スモールステップをそれぞれに与える


画像1

ここで大切なのは広い教室をただ漠然と掃除するのではなく生徒一人一人に小さなミッションを与え、それをまずクリアしてもらうことです。例えば40人クラスで床磨きをする際、メラミンスポンジや雑巾を用意し、1/40のエリアを指定します。そしてその区画をいかに素早くそして他の生徒よりも綺麗に磨くことができるかという指示をします。すると作業興奮が起き、そのエリアだけではなく他の生徒の分、そして窓拭きや廊下掃除までやってくれるようになります。掃除に限らずいかに生徒の「やる気スイッチ」を生徒自身が入れるかが重要で、そのサポートこそが私たち教師の一番大切な仕事だと思います。


最後までお読みいただきありがとうございます!サークルを立ち上げました!↓こちらもどうぞ!また良ければスキ♡やフォローをいただき、noteや教育現場をより良いものにしましょう!


たるみん先生制作の私のMetaMoJi実践事例②のYouTube動画もぜひ↓


8/27に学校のICT推進(リモート授業など)を考え、意見交換ができるサークルを立ち上げました。まだ9名しかいませんが50名以上の学校関係者やICT機器関連の方、保護者の方の登録を目指しています。ご興味がある方はコメント欄に書き込み、そしてサークルへのご参加よろしくお願いします!

この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,181件

学校ICT化のために有意義に使わせていただきます😁