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アイデアは3人の距離からできる面積の中で生まれる

他の高校はどうなのかお聞きしたいですが本校はテスト前後の2週間、教務室への生徒の入室が禁止です。そのため職員室入り口では全学年の生徒たちが「〇〇先生〜!提出物持ってきました」や「遅れていたノートを持ってきました〜〇〇先生いらっしゃいますか」という声で溢れ、時には教員の出入りの妨げになる場合がありました。その度に「なんとか改善したいね」という声を教員間ではしていましたが、なかなか以前からのルールや慣例ということで改善することはありませんでした。

そんな中、昨日隣の席の若手教師から「オミクロン株も流行するかもしれないのに3密をあえて作るようなルールは改めたほうがいい。いよいよ主任、このことについてどうにかならないですか」という声をもらいました。一晩考えてこのような学年団、さらに学校全体で悩んでいること、そして生徒にとって良いことをやらないのはどうなのかと自分で感じ、下のような「1年生提出物サポートデスク」を開設しました。もちろん担当は私です笑

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多くの生徒が提出物を持ってきて、テストの出来について教えてくれる姿もありました。また「提出者一覧にチェックしよう」や「順番に並べてあげたら親切だよ」など細かい指導もでき、とても良かったです。提出物以外にも「バッグ預かっておいてください」や「手相占いできますか」など関係のない依頼や質問もあり、爆笑しながら1時間半サポートデスクをやることができました。


アイデアは3人の距離からできる面積の中で生まれる


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これは元リクルートで民間校長第1号で知られる藤原和博さんの講演の中で語られているアイデアの生み出し方についての考えです。


私たちの身の回りには多くの改善すべき問題があります。その対策として考え方が近すぎると奇抜なアイデアやなかなか良い考えは生まれにくいものです。今回のように「職員室入り口の密を避ける良い案はないか」という問いに「外で主任がサポートデスクをやってみるのはどうか」という今までだとなかなか考えつかないアイデアは出ないと思います。


利他の心を持つ


またアイデアが出てもそれを実行しなければ意味がありません。これも『JALの奇跡』という本の中で稲盛和夫さんの利他の心(周囲の人を豊かにする心)を持つことの大切さを知り、感銘を受けました。何事も取り組み、まず実行してみることが大切です。2、3年生の数名の生徒はサポートデスクにいる私を横目で見ながら「私たちもこのサポートデスクを作って欲しい…」と切実につぶやいていました。まずは1年生のことを学年主任として考えていますが、上級生のその声を受けて今後検討してあげたいと感じました。


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