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「早く勉強しなさい」ブーメラン効果

いよいよ学年末考査まで1週間を切りました。昨年4月に出会った1年生がいよいよ2年生になるのもあと少しです。思えば様々な出来事がありました。教師として学年主任として「ダメなことはダメ、良いことは良い」と毎日先徒たちに伝えてきたつもりです。しかし、教育は1日にしてならず、こちらが何度伝えても響かず手をやくこともしばしばです。このような時に意識しなければいけない心理学の効果があります。それは


ブーメラン効果(boomerang effect)


です。この効果は人を説得するつもりが、かえって相手の強い抵抗や反発を招いたり、逆効果に働いてしまうというものです。例えば誰しも子どもの頃、「ちゃんと宿題をして来なさい」と注意されると「そろそろやろうと思ていたのに」と反発し、やる気が無くなってしまった経験があると思います。まさにイソップ物語の『北風と太陽』ですね。有名な話ですが服を脱いでもらおうと思えば北風を吹かせるのではなく太陽の熱で温めることが解決法です。他にも、「早く勉強しなさい」や「進学先はここにしなさい」など強制されたり、強く説得されたりと何故かやりたくなくなる心理が働きます。


生徒と担任の間に立つ


学年主任をやってみて感じたことは担任(教科担当)と生徒の間に立ち双方の意見を聞き、それぞれの気持ちを代弁する場面がとても多いことです。時には保護者と先徒の間ということもあります。生徒もまだまだ幼い部分もありますが高校1年生ということで「自分なりのやり方」や「自分なりの考え方」があります。授業態度などで注意をうけて素直に従えない生徒を頭ごなしに叱るのではなくその気持ちを聞き、改めるべき点とそのままで良い点を一緒に考えることで自ずと行動が変わっていきます。また担任の気持ちを間接的に伝えてあげることで普段は近すぎてわからない担任の想いも理解することができ、関係が良好になると考えています。


生徒は対話に飢えている

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つい先日、この1年間色々な場面で話を聞き続けてきた生徒がまた職員室に来て、悩んでいることを打ち明けてくれました。いつものように話を聞き、アドバイスをしてみると「マエ主任が言うなら信じてみるよ」と言い残して帰って行きました。また「先生はいつも私たちの話を聞いてくれるから好き」という生徒もいました。生徒は対話することに飢えています。こちらから強い反発を招くブーメランを投げるのではなく、生徒が投げてくるボールをまずはたくさんキャッチして何故悩んでいるのかその本質を見極めて信頼関係を築いていきましょう。



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