ペナルティで生徒は成長しない
以前から生徒に対して罰やペナルティを課すことに違和感を感じています。例えば英語の小テストで合格点に達していない生徒に「間違えた所を10回ずつ書いて提出しなさい。これはあなたが将来困らないようにするためのペナルティです」という場面をよく見かけます。これは特定の教科に限ったものではなく、「遅刻したから居残り掃除をしなさい」や「忘れ物をしたから追加でこの漢字プリントをやりなさい」などもそうです。辞書でペナルティ【penalty】の意味を調べてみると
罰則、罰金、刑罰、不利益
というマイナスな言葉の意味しかありません。このような指導のすべてが悪いとは思いませんがこればかりに頼ってしまうと「ペナルティをやれば許される、だから小テストの勉強は事前にやらなくてもいい」という思考になりがちです。また「ペナルティを受けたくないから頑張る」というネガティブな考えでは自発的な行動をする生徒が育たないと思います。そこで大切なことは
プラスの声掛け
「クラスの平均点を〇〇にしよう!そのために全員で頑張ろう」や「5分前行動をして遅刻者がいないことでクラス全員が助かる!相手を待つことができる人になろう」など自分が頑張ることでクラス全体に良い影響を与えることができるということを日々声掛けをすることが大切だと考えています。
前回記事を書いたいわゆる【不振者・学び直し補習】ですが昨日2日目は1日目にプラスの声掛けをしたこともあり参加者が増え、皆自分の将来のため前向きに取り組む様子が見られました。その時に声掛けをした内容は
今頑張るか、2年後3年生になって就職・進学の試験の直前に困るか君たち次第。この補習はペナルティではなく自分たちのためだよ。「補習なの?僕はセーフだったよ」と言ってきた友達を次のテストでは見返してやろう!
頑張る生徒に感化され、補習監督ではない1年団の教師も参加して生徒・教師全員が協力する姿が見られて、とても嬉しかったです。他学年の補習参加者が半数程度だった中で、1年生の参加者は98%以上でした。
すべては生徒のために
その気持ちを忘れずにこれからもやっていきたいです。
学校ICT化のために有意義に使わせていただきます😁