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「それ、いいね」アロンソンの不貞の法則

4月の新入生を迎えるために様々な準備が始まっています。合格通知や入学手続きに向けてのお知らせの準備はもちろん、Chromebookの注文、入学前課題の作成など徐々に春が近付いてきていることが実感できます。来年度に向けて新しいプロジェクトが企画されており、それが「入学前研修」です。多くの学校でも取り入れられていると思いますが入学前に校歌の練習や各学科の説明、校則についてなどを学ぶ機会を作ろうとしています。そこで大切なことは「在校生が教える」ということです。そのため有志で新2年生の中からスタッフ募集を呼びかけていますがこの時に心理学の法則が活躍します。それは


アロンソンの不貞の法則


です。これは関係性が強い人からの評価よりも関係性の希薄な人から受ける評価の方が承認欲求が満たされ嬉しい気分になるというものです。担任の先生方に担当者がお願いをしてクラスでスタッフ募集を呼び掛けていますが恥ずかしさや来年度初めての取り組みということでイメージも湧かずなかなか手を挙げる生徒が少なかったようです。まさに毎日接している担任-生徒の関係性の強さから「あなたにピッタリ」と推薦しても、ピンと来ない様子でした。やはりこの法則通り、人は内輪から褒められるより、少し離れた存在の人から褒められる方が「内輪びいきがないだろう」ということで嬉しくなるのです。

学年主任(斜めの関係から)のアプローチ


心理学を知っていることや営業をやっていた強みはこのような時に発揮されます。あと一押しでスタッフを引き受けてくれそうな生徒の所に行き、学年主任という斜めの関係から話しをしてみました。

マエ:「スタッフやってみない?」

生徒A:「でも私なんて人前で話しができる立派な先輩じゃないですよ、それでもいいんですか?」

マエ:「大丈夫。いつも授業も真面目に受け、発言する力もある。そして何よりこの前のリモート授業でのガクチカ(この1年間でで力を入れて頑張ったこと)の400字の原稿用紙を完成させることができた?」

生徒A:「いや、頑張ったことが思い付かなくて半分しか書けませんでした」

マエ:「だからこそ残り少ない1年間の最後、入学前研修のスタッフに選ばれ、新2年生代表として頑張りましたって言うことができれば最高のアピールになると思うけどな、、、」

生徒A:「ぐっ」

このように生徒は先日のリモート授業の内容も含めて提案すると快く引き受けてくれました。実際は「ぐっ」という返答ではなく「マエ主任、メリットばかりを伝えてきてズルいですよ」とさらに面白く、鋭い返答でした笑


素晴らしい個性は声に出して


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生徒1人1人をよく見てみるとどの生徒も必ず素晴らしいものを持っています。遅刻は多いが親分肌で厚い信頼を集めていたり、大人しいが常に5分前に行動し掃除を任せると完璧にこなしたり十人十色です。担任だけでは気付くことができない一面も学年主任や副担任、教科担当が気付く場合も多々あります。それらを共有し、声に出して認めてあげることで生徒の自己肯定感がさらに高まるはずです。まずはあまり関係ができていないが顔がわかる生徒であれば、声を掛けていきましょう! 


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