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「絶対に自分が正しい!」確証バイアス

先生という職業は「ごめんなさい」となかなか言いにくい職業だと思います。僕が幼い頃、教師をしていた父と話していると何か間違った話をしてきたので乏しい知識の中から指摘すると「お前が気付くか、試してみた」と言い返されていました。そこは「間違っていました。ごめんなさいでしょ」といつも感じていました。これは学校の授業の中でも先生の誤字や脱字を注意した際、同じように言い返されてなんだかはぐらかされた思いをしてきた読者の方も多いと思います。僕はその反面教師から何かミスをした際は「ごめんなさい」と言うことのできる教師でありたいと思いながら年齢を重ねましたがついつい素直に謝罪ができない場面もあり、歯がゆい思いをする時があります。これは先生の側に、生徒=知識が乏しくミスをする、先生=賢く間違っていないという思い込みや先入観が働いてしまうことが原因だと思います。先生に限らず自分の都合の良い情報だけを鵜呑みにしてしまうことは、老若男女、人間誰しもに働く心理です。これを心理学では


確証バイアス

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と言います。これは自分がすでに持っている先入観や仮説を肯定するため、自分にとって都合のよい情報ばかりを集めてしまう傾向があるというものです。また人間は「自分が正しい」と思いたい心理を常に持っているので、自分の考えを否定するような情報を無視することも知られています。この「確証バイアス」とは認知バイアスの1種であり、自分の思い込みや周囲の要因によって非合理的な判断をしてしまいます。


90%の人が間違う「ウェイソン選択課題」

次のカードを用いたクイズを皆さんも考えてみてください。

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これは、確証バイアスを利用した論理パズルです。イギリスの認知心理学者、ペーター・カスカート・ウェイソン氏が1966年に考案したロジックパズルです。



正解は・・・




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仮説をよく読み考えれば「偶数の裏が青である必要はない」ので、わざわざ表が偶数のカードの裏を確かめる必要はありません。また表が奇数のカードの裏の色は何色でも良いです。しかし多くの人が①や③のカードをひっくり返そうとしてします。皆さんは正解できたでしょうか?


人間は自分に都合良く物事を捉える生き物


日々、生徒と接する上で思い込みや先入観はできるだけ持たないようにしなければいけないと改めて思いました。特に「この生徒は良い子」、「この生徒は悪い子」ということを先生からの視点だけで判断することはとても危険です。先生の言うことを素直に聞く=良い子という思い込みを持たず、広い視野を持って関わっていきたいですね。


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