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「あぁ〜やっぱりな」ホーン効果

普段から手がかかる生徒も少なからずいます。自分自身の高校時代を振り返ってみると品行方正な学生時代ではなかったので大学進学が決まり高校の担任に報告したら「え、あのマエが?合格って嘘だろ」と言われたほどです(一生忘れません)笑 僕も一般的に手のかかる生徒だと思われていたと思うのでそれらの生徒の気持ちは痛いほどわかります。そこで注意しなければいけないことは「決めつけてしまう」ことです。この生徒は普段からトラブルを起こしているからという色眼鏡でみてしまうと本質が見えなくなります。この決めつけについて心理学で説明すると


ホーン効果


と言います。これは物や人の悪い特徴が原因で、因果関係がないことについても否定的な評価をしてしまう認知バイアスのことです。例えば、盛り付けの汚い料理を見た時に「美味しくなさそう」と思ってしまうのは、見た目が悪いせいで本来見た目とは関係のない味についても否定的に評価してしまうということです。その後に良い特徴があったとしても信じてもらえなかったり無視されたりしてしまいます。


ホーン効果と真逆のハロー効果

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ホーン効果は、「悪魔の角効果」「逆ハロー効果」と呼ばれることもあります。ちなみに、ハロー効果は、物や人の良い特徴が原因で、因果関係がない項目に関しても肯定的な評価をしてしまう現象です。例えば、「この人は学歴が高い」ので「仕事ができそう」と思い込んでしまうことが挙げられます。ホーン効果とハロー効果の例として、第一印象でいじめの加害者の評価が変わるというものがあります。いじめを行っていた加害者について、普段から粗暴で怖そうに見える生徒に対しては「やると思っていた」と思いやすくなり、真面目で穏やかそうに見える生徒に対しては「そんなことをする風には見えなかった、何か事情があるのでは」と思いやすくなります。これはとても危険なことです。


普段から話を聞く、そして生徒へ想いを伝える


生徒理解の基本はどれだけ日頃から生徒と会話をしているかだと思います。昨日も「マエ主任、ほうき壊れたから直してほしいです」と職員室に生徒が訪ねてきました。それは主任の仕事なのかわかりませんがドライバーを持ってきて修理すると「さすが。頼りになりますね。ありがとう主任」と言って去っていきました。壊れたほうきのみならず色々な悩みを持った生徒が職員室の入り口に一番近い主任席へ相談に来ます。ホーン効果を理解した上で「悪い所ばかりを見るのではなく、その生徒の良い所に目を向ける」ことを意識して行きたいです。また「教師ー生徒」という関係のその先の「人ー人」という関係に高めていくことができるように自分なりの想いを伝えていきたいですね。


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