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EP.6 事業展開で大喧嘩!火種の通所介護事業がのちの主力に⁉

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介護無資格、未経験の元部品メーカー研究者の無謀な挑戦!上場企業の理系研究者からリスクしかない起業をしたナラティブです。

 2009年に全国初の入浴特化型短時間デイサービスモデルを生み出し展開中の私たちですが、その原点となる通所介護事業は、事業開始2年目の2004年に作られました。訪問介護、居宅介護支援、福祉用具が順調に軌道に乗りだした時に起こったエピソードです。

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いきいきらいふSPA(左)リズム・リゾート(右)



◆次の開設は通所介護⁉理解できずに大喧嘩!!

介護未経験、知識なしの若者2人で始まった訪問介護が順調にまわり、お客様の声に応えるべく方針転換して立ち上げた居宅介護支援事業、そのケアマネさんを楽にするために併設立上げした福祉用具貸与・販売事業がなんとか黒字化していきました。

その次の展開について友人である社長が、「次はデイサービス(通所介護)をやる!」と言い出しました。

「はぁ!?」です。意味不明。なぜならば、介護素人が事業立ち上げをしてたまたま、運よく、うまくいった(今のところ)訪問介護、居宅介護支援、福祉用具事業です。本当にラッキー、お客様からの支持率も高く、リピートや口コミ紹介ももらえ、収益化もできています。

そう、これが短期間ではありますが積上げた事業ノウハウなんです。次の展開は、ビジネスのセオリーで行けば、訪問介護事業の拡大でしょう。

「なぜ?デイサービス????」まったく違う領域の施設サービス・・・。

理由は、「訪問介護だけではできないことがある。」それは確かにその通り。理解できるものでしたが、それだけでこのタイミングでの新規立ち上げは賛成できない。

反対の理由は、事業ノウハウだけではなく通所介護は当時事業所数が少なく、トレンドではなかったことに加え施設をつくらなければならない。マンパワーサービスの訪問介護は元手が少なくできる事業だから選択したのです。施設開設には、数千万かかります。借金です。借りたものは返す、当たり前のことですが私にはこの選択は、リスクにしか映りませんでした。

ここで大喧嘩です!!

「もう、知らない。勝手にやれ、俺は絶対手伝わない!!」

この言葉を伝え、これで、少しは引くかと思いきや次々と行動に移していく友人に唖然となりました。そうです、私をこの無謀な起業に巻き込んだのは彼であることを忘れていました。やっちゃうんです・・・。

私は既にいるメンバーを守るべく、訪問介護、居宅介護、福祉用具だけを管轄することにしました。

※そんな私が今や日本デイサービス協会の理事・・・、なんの因果でしょう。


◆他社のいい所どり、デイサービス1号店の開設

私が手伝わなくても、やると決めたらやってしまう友人は、適当な物件を見つけて、銀行に交渉し、単独で融資に漕ぎつけます。更には利用者の家族を装い近隣の複数のデイサービスを見学。備品交渉も手探りで進め、4カ月後には開所の流れに。

当時はデイサービスが少なく、介護保険制度開始前からある措置時代のデイサービスが主流。他社の真似から入るのがセオリーで、いくつかの施設の良さを複合させたデイサービスになりました。施設の管理者やメンバーは、経験者を優先採用していきました。

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さぁ、手伝わないと言ったもののここまで来てしまうと同じ会社のメンバーとなります。面倒見ない訳にはいかない。そこで条件を付けたのが、デイサービスに併設して訪問介護と居宅介護支援を同時開設すること。とにかく上手くいっている事業を拡げ、リスクを分散する戦略をとらせることにしました。

そうして、事業開始2年目の秋、事業所数が一気に6事業所になるのでした。


◆調子づいてやらかした・・・、通所事業所展開!

デイサービス1号店は、社長である友人が自ら現場を指揮していたので、トラブルはいくつかありましたがなんとか黒字化。経験者を管理者に置きましたので、現場は任せて早々に友人は、中核ポジションメンバーと次の動きへ。

事業が軌道に乗るか乗らないかのタイミングでなんと、さらに2施設開設準備に入ります。計算すればわかりますが、銀行借入額が・・・。

最早止まらないことを悟っている私は、できるだけ早期収益化の流れになるように空いた時間でサポート(近隣への挨拶まわりや採用者の研修等)に回ることにしました。

2号店のコンセプトは、くつろぎ、おもてなし、日本の四季演出の「和」。3号店はオシャレでサークル活動の「洋」として内装をデザイン。1号店の経験を基にオリジナリティを加えて施設設計をしていきました。この辺の思想が現在の施設づくりの基礎となっています。

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施設は順調に出来上がりましたが採用が追い付かず、結果として2号店と3号店オープンはずれることになりました。破竹の勢いで事業開始して3年で8事業所、突っ走った結果、待っていたのは・・・⁉

さぁ、次の展開は想像できますか? 当社にとってイケイケ立上げ期、最大の危機が始まります。

こんなエピソードから、皆さんは何を感じますか?

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