Rの記録

2018年8月右非浸潤性乳管癌(DCIS)全摘+再建手術、それに伴う備忘録など。 アイ…

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2018年8月右非浸潤性乳管癌(DCIS)全摘+再建手術、それに伴う備忘録など。 アイコンは、毎日のように見つめ合っている半野良ネコのみどりちゃん。

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  • わたしの乳癌記録

    2018年に罹患した非浸潤性乳管癌について、発覚から手術、その後の診察などを時系列で書いています。

最近の記事

【雑記5】信じられる司法のありかた~「乳腺外科医師冤罪事件」について思うこと3

1年以上、noteと離れていました。 コロナ禍でメンタルがモヤモヤしっぱなしで、何となく書く気も起きず。でもそれよなにより書く方へと気持ちが向かわないのは、自分の乳癌への感情が少しずつ落ち着いてきているからかもしれません。 今年の術後3年目検診は無事クリア。毎回、そんなことないだろうと願いつつ、再発や健側の乳癌告知の覚悟を心の中に秘めて向かう診察室。 それでも去年よりその気持ちは薄らいできてる。来年はもう少し気楽に受診するようになるのかな…。 そんな中でもずっと気になってい

    • 14. 入院準備 ~自家再建者のブラ事情~

       8月に入るとすぐ、市役所に限度額申請の手続きに行った。  入院は下旬と分かったことだし、それまでに市の特定健診に行っておこう。手術前の自分の状態を知るのにも丁度いい。  数年前から何度か利用している内科中心の総合病院は、院長と副院長以外全て他の病院からの助っ人で構成されている。それなりの構えの割に待合にいる患者は朝のピークを過ぎるとまばらになり、待ち時間が少なく、かかりつけ医のない私にとって簡単な検査を受けるにはうってつけだと思う。少しがさつな副院長は苦手だが、その前に一度

      • 【雑記4】思い込みの怖さ(自分の勘違いを振り返って)~「乳腺外科医師冤罪事件」に思うこと2

        先だって【雑記3】に書いたnoteで、自分が思い込んでいた間違い「被害女性が乳癌患者と思っていたこと」について、何故そうなったのかを考えていました。 被告医師の無罪を求める署名活動に賛同する内容なのに、(少なからずも)活動に水を差すことになってしまったのでは…と申し訳なく感じたり。 もっと冷静に、確認しながら書かなければならないと反省しています。 前回のnoteのままスルーしていくのは気持ちの整理がつかないので、自分なりにその後思ったことを記しておこうと思います。 なぜ勘

        • 【雑記3】「乳腺外科医師冤罪事件」に思うこと

          ※10/14追記この事件を知った時から、ずっと被害女性を乳癌患者だと思っていたのですが、改めて記事を読み直し、乳腺腫瘍摘出の手術を受けたのだと気付きました。一審からずっと誤解していた…(そして再発したとも勘違いしてた)。 当時ニュースになった時、その内容のあまりの衝撃に自分の体験になぞらえて考えてしまって、腫瘍=癌と読み間違えてしまってました。 彼女は癌を抱えたままこの先どうなるのだろうと、心配でもあったのですが、その点に関しては少し安心しました。 ですが、それにしても、何度

        【雑記5】信じられる司法のありかた~「乳腺外科医師冤罪事件」について思うこと3

        • 14. 入院準備 ~自家再建者のブラ事情~

        • 【雑記4】思い込みの怖さ(自分の勘違いを振り返って)~「乳腺外科医師冤罪事件」に思うこと2

        • 【雑記3】「乳腺外科医師冤罪事件」に思うこと

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          14本

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          【雑記2】乳癌患者9人に1人の時代!?

          昨日、抜糸に行ってきました。 アホみたいに緊張していた先日の手術は無事終了。 局麻だったので、手術を見せてもらえるか訊いてみたらあっさりOK。時折先生からの説明も織り交ぜながら、モニターで自分の手術を全部見てしまいました。 始まる前まであんなに緊張してたのに(それでも手術見たいとは言う女)、途中からリラックスして眠気が襲ってくる始末。 結果がどうのよりも、工程に納得出来たし、安心したし、多幸感に包まれた手術でした。なんならこの時間がもっと続いてほしかった。 手術見たいって言

          【雑記2】乳癌患者9人に1人の時代!?

          【雑記1】修正手術することになりました

          今までの記録を書くぞ!と始めたnote、暫く間が開いてしまいました。 なんせ2年前のことなので、その時の出来事を思い出したりまとめたり、盛り込んだり削ったり、頭の中でわちゃわちゃしている間に段々モチベーションが低下していくという展開…。もっとブログ形式の気楽な書き方にすればよかったか。 私が乳癌手術を行った後のこの2年の間、乳癌業界(っていうのか)といえば ●乳腺外科 2020年4月遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)の診察・治療の保険適用 ●形成外科 2019年7月アラ

          【雑記1】修正手術することになりました

          13. いよいよ本当に、これが入院前の最後の診察

           7月の手術予定は考えなくてもよくなったので、月末の集まりに参加できる。  当日の予定をメッセンジャーでやり取りする中、みんなに乳癌であることを伝えた。  それまでこのメンバーの中で話していたのは、最初から相談していたJさんと、Hちゃん。二人同様ほかのみんなも、さらりと受け入れてくれたのが嬉しかった。  普通に接してくれるのが嬉しい。余計な気遣いや共感、まして同情なんか要らない。  中でも心に残ったのは、Mちゃんからの「教えてくれてありがとう」という相づちだった。私も人のデリ

          13. いよいよ本当に、これが入院前の最後の診察

          12. 決断に迷走す

           今度の診察で希望の再建方法を伝える。  いよいよ先生に質問できるチャンスも最後になる。  リンパ浮腫にならないか気掛かりだった。  乳癌手術では、転移の有無を調べるために、術中、乳管内から癌細胞が最初に辿り着くとされる腋下のセンチネル(見張り)リンパ節を切り取る生検が行われる。転移がなければ手術続行、転移が認められた場合はその場でリンパ節を廓清、となる。  余計な廓清を防ぎ体への負担を減らす、という患者からするとありがたく素晴らしい検査なのだが、後にリンパ浮腫が起こる可能

          12. 決断に迷走す

          11. 2度目の乳腺外科、揺れる心

           次の診察予約は午後1時。この日の乳腺外科は何故だか激混みで、診察室の前にお詫びの張り紙が出されていた。長く待ちそうだ。  順番待ちの患者には看護師から先にお昼を勧める声があったが、まだ病院に慣れていない私は食堂や売店を使うのも気後れして、ひたすら待つことにした。  診察室の前も混んでいたので、通りにある長椅子に座る。  待ち時間は、ちょうど今日に割り当てられていた一分間スピーチの内容を練りつつ過ごした。明日もしも振替で当てられた時に備え、小さなメモ紙に書き出す。「私の就職活

          11. 2度目の乳腺外科、揺れる心

          10. 2度目の形成外科、質問全開

           11:00 外科受付。再び形成外科にやってきた。  11:20 診察室。扉を開け椅子に座るなり、 「前回は長引いてすみませんでした。」  とまず伝える。  あーはいはい、といった風で、E先生は特段気に留める様子もなく、診察が始まった。  今日は早口でいこう。用意してきたメモを見ながら質問開始。 Q. ASM(乳頭をくり抜き乳輪は温存する)の場合、最適な再建方法は(私に合う方法は)? A. どれでも大丈夫。再建する側としては、残っている部分が多い方がやりやすい。Areola

          10. 2度目の形成外科、質問全開

          9. 形成外科へ

           朝、CT検査から始まる。  検査日時6月26日(火)9時00分、「予約時間の30分前に検査室にお越しください」とのことだったが、8時半の受付窓口のロールカーテンは下りたままだった。受付一番乗り。そのまま待合でひたすら待つこと30分。なんだよ。  頸部から骨盤にかけての撮影。説明書の「疾患により前処置として造影剤入りの飲み物を服用する場合あり。更に、必要時に肛門から造影剤を注入する場合もあり。」と書かれたところに〇がしてあって、先週から緊張していた。この後、形成外科なのに…。

          9. 形成外科へ

          8. 始めの一歩

           T先生の名前を検索すると、ある先進医療の特集記事がヒットした。Z病院はこの臨床試験に参加していた。ああ、前の病院の医師が「地域のがん診療連携拠点病院でやっている」と言っていたのはこのことか。  ラジオ波焼灼療法。患部に刺した電極針にラジオ波を流し、癌を死滅させる。対象は、癌の長径が1.5㎝以下、浸潤もしくは非浸潤性乳管癌、リンパ節転移がない、前治療なし、など。  私も対象に入るかも?乳房を切除せずに済む。傷が針痕だけで済む。  術後5年間は経過観察があり、万が一癌が焼き

          8. 始めの一歩

          7. 選ぶ!

           6月8日、子宮頸癌検診のために、レディースクリニックへ。乳癌治療に向かう前に、調べられるところは調べておこう。  乳癌検診と同じく、40になってから、2年に一度の子宮頸癌検診は欠かしていない。  30代で、子宮ポリープ切除、子宮体癌疑い、とそれ以前にもお世話になることがあったし、生理不順があれば出向くので、なんだかんだ、だいたい一年に一度は行っている。母もかかったことがある、女医が経営するレディースクリニック。産科がないので余計なストレスがない。医師はテキパキとして明朗で、

          7. 選ぶ!

          6. Travelling in The Dark

           今後への不安。  今や癌よりも、乳房再建が心配事のメインだった。全摘なら絶対に再建ありき。いびつな胸を抱えてはこの先うまく生きていけるのか、自信がない。  自分に誇れるものがあれば、胸が無くなった自分にも価値を見出せるかもしれないが、私にはそんなものない。大きなマイナスが増えるだけだ。とてつもなく大きなマイナスが。  価値観を変えなければならない。こんな短期間に(じゃないと潰れる)!  乳房再建について調べる。  大きく分けると、インプラントを入れるか、自家組織を使うか、

          6. Travelling in The Dark

          5. 病院探し

           納得いく病院探しだ。  私の乳癌の状態は、今のところ非浸潤。癌については切除すれば治療は終わる。  再建は絶対する。となると、形成外科のレベルが俄然気になる。乳房再建が得意なところ。かつ、乳腺外科と連携できているところが理想だ。  自宅から通うことを考えると、このままK病院というのが一番楽。  担当医はプライドが高くインテリな話し方だが、話す内容は真っ当だ。専門医で年齢が高い分、スキルもあるだろう。ただ、形成外科は、乳腺外科と同時に出来たばかり。地方から一人医師がやってき

          5. 病院探し

          4. 乳がんとは

           乳癌について調べる。浸潤、非浸潤、ステージ以外にタイプによっても分類されている。  面倒くさい。ひたすら面倒くさい。なんでこんなこと覚えなくちゃいけないんだ。  ネットの情報は玉石混交だと医師も言っていた。確かに世には謎の民間療法も出回っているのは見聞きしていたが、まったく興味がない。正確な、オーソドックスな事実が知りたい。  オフィシャルはどこ?  最初に目にしたのは、国立がん研究センターがん情報サービスのサイト。  次に日本乳癌学会の診療ガイドライン。Q&Aもあり、

          4. 乳がんとは