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【雑記2】乳癌患者9人に1人の時代!?

昨日、抜糸に行ってきました。
アホみたいに緊張していた先日の手術は無事終了。
局麻だったので、手術を見せてもらえるか訊いてみたらあっさりOK。時折先生からの説明も織り交ぜながら、モニターで自分の手術を全部見てしまいました。
始まる前まであんなに緊張してたのに(それでも手術見たいとは言う女)、途中からリラックスして眠気が襲ってくる始末。
結果がどうのよりも、工程に納得出来たし、安心したし、多幸感に包まれた手術でした。なんならこの時間がもっと続いてほしかった。

手術見たいって言う人「あんまりいませんよ」って先生は言ってたけど、そんなもの?私は機会あれば見たい派。きっとイヤな患者だろうけど、自分の悩みに折り合いをつける為にも、今回は見られて本当によかった。嫌がらず受け入れてくださった先生にも感謝。あぁぁ先生への信頼が増してゆく…。

で、昨日帰宅して、録画してあったNHKのニュース番組を観たのですよ。
10月はピンクリボン月間ということで乳房再建特集、そこに富山大に移られた佐武利彦先生のお姿が!
地方においての若手専門医育成と最先端治療についての話で、乳房再建に新たな選択肢が…って展開だったけど、おい待て。佐武先生レベルの治療を気軽に受けられると思うなよ。だって先生は乳房再建医の中でも特別よ。横浜市大の時も手術まで1~2年待ちだし、保険適用外の脂肪注入治療が多いし、ハッキリ言ってお金がかかる。様々な条件をクリアしなければいけなくて、現実問題、誰もが受けられる治療ではないんじゃないか、って思う。
先生が富山に行かれてもその状況はあまり変わらないように見受けられて、TVではそこについては言及していなかったのがちょっとねぇ。
佐武先生レベルの専門医って、都心でもそう居ないのでは…。

乳癌治療と再建は、整容性と根治性のバランスについてよく言われるけれど、正に、自分がどういう価値観で、どう折り合いをつけるかが問題になるなぁ、と。これは自分の中で決めることで。
私は再建について、術後、いや術前からずっと心を揺さぶられてきたけど(そしてそれは多分この先も続くと思うけど)、今の私でベストな選択をして、恵まれた治療を受けられたと、迷いながら納得して生きている最中。

TVはキャッチーなことばかりクローズアップするけれど、現実はそうでもない。最先端医療が気軽にってとこばかり強調しないでほしいな、ホント。


で、そこは置いといて、特集の冒頭で「乳癌は9人に1人がなる時代…」とアナウンスがあって、「え!?」と驚いて思わず巻き戻し。もう一度観直しました。
確かに言ってる、9人に1人。私が乳癌になった2018年では11人に1人だったのに。2年の間に増えとる……。

国立がん研究センターの2020年7月6日の統計にちゃんと出てました。

乳癌になって、YouTubeで乳癌治療の講演動画を探して観てた時、2013年当時の映像では、23人に1人、と言っていたんですよ。それから5年で11人に1人になって、更に2年後で9人に1人。
怖っ、怖っ。速度早すぎ。

40人クラスだと、3~4人だったのが、今は4~5人が乳癌患者。凄い世界…。
その割には一般の人の理解度が低いように感じる。
何で乳癌になるのかなんて、もはや分からんですよ。
私の場合、リスク上昇と関係アリと考えられている要因

・喫煙 → 吸わない、タバコ嫌い
・飲酒 → 飲めない
・糖尿病 → なってない
・閉経後のホルモン補充療法 → 閉経前
・閉経後の肥満 → まだ

だし(BRCA遺伝子についてはほんの少し可能性がない訳ではないので、検査についてはこの先どうするか考え中)。

それでも9人に1人じゃん、と思えるならいい。
私はその(11人の)うちの1人になっちゃったからな。もうそういう考え方は出来ない。
渦巻く状況の中でこれからも生きていくんだ。もう。



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