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Never leave me alone

何をどこで間違えたんだろう。そう思って泣きじゃくりながら昼間の雑踏を歩いた。

3月13日、私は彼氏と大須の商店街に遊びに来ていた。去年から行こうねと約束していたモンブラン屋さんにいくためだ。
結論から言うと、僕は店に入れなかった。パニック発作を起こしたせいで。ものすごい後悔と見捨てられてしまうかもしれないという不安、自責の念でいっぱいで、涙をぼろぼろこぼしながら少し前を歩く彼氏に続いて商店街の道を歩いた。自分を罰したい、殺したいという気持ちで手首に爪を立てて傷つけた。涙を抑えたいと思えば思うほど、上に書いた感情が余計に前面に出てくるばかりで余計に泣きじゃくってしまって、どうしようもなかった。
すれ違う人はみんな精神疾患じゃないしこの苦しみを理解されることもないのかとか、僕とここにいる大勢の人たちの人生に何の違いがあったのだろう、僕は彼らと違ってどこで間違えたのだろう。なぜ僕だけこの気持ちを味わわないといけないのか、そんなことを考えていた。

僕にはこのパニック発作や出来事に至った理由がなんとなくわかっていた。僕は自分のやりたいことを伝えたり、やりたいことをするのにとても罪悪感を感じるのだ。昔から、親にやりたいことを否定されたり、失敗して怒られた経験があってそれを思い出してしっまって怖いのだ。だから、今回モンブラン屋さんに行くという自分のやりたい事をやるのに、本当に相手はやりたいとを持ってくれているのかなという不信感や、こんなことにつき合わせて申し訳ないという罪悪感や、失敗したらどうしようという不安感を感じてパニック発作を起こしてしまったのだ。

そんなこんなで滅多にないデートの機会はこんな結末でおじゃんになってしまった。僕はこれからも、自分のしたいことに対して罪悪感を感じ続けるし、同じような状況になった時に、発作を起こしてしまうのかもしれない。この歳になってこんな目にあわしてくるトラウマや親を恨んだりすることはできないが、やるせなさを感じる。
でも見捨てずに付き合ってくれる人がいる限りは僕も向き合おうと思う。次のデートが良いものになりますように。



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