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パンと牛乳は今すぐやめなさい!

どうも、読書家のヒデです。

今回はマキノ出版さんから2017年9月23日に出版された、内山葉子さんの『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』をご紹介したいと思います。

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みなさん朝食はご飯派ですか、パン派ですか、もしかしたら朝食は食べないという方もいるかもしれません。


朝食はご飯派だけど、ランチにはよくパンを食べているという方もいるのではないでしょうか。


もちろん、パンをあまり食べないという方もいると思いますが、パンが私たちの生活の中に、当たり前に存在しているのは間違いないと思います。


パンが大好きで、毎日必ず一食はパンを食べているという方もいるのではないでしょうか。


そんな方にとっては、本書のタイトル『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』というのは、かなり衝撃的なタイトルだと思います。


著者の内山さんは、ご自身でクリニックを開設し、医学博士、総合内科専門医、腎臓内科専門医、ホメオパシー専門医として、自然医療や漢方・機能性食品などの代替医療と西洋医学や、心のケアなどを総合的に行っている現役の医師の方です。


そんな内山さんのクリニックには、「症状や病気がなかなか治らない、通常の治療法ではなかなか改善しない」という患者さんが多く訪れるそうです。


そういった患者さんに対して内山さんは、「パンと牛乳はやめてください」と言っているそうです。


「パンと牛乳をやめただけで、何か変わるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、パンと牛乳が深くかかわっている症状や病気というのは非常に多いんです。


もちろん、パンと牛乳をやめるだけで全ての症状や病気が改善するわけではありませんが、パンと牛乳をやめることで、多くの症状や病気が改善されて、体調が良くなったという例が多いのも事実です。


とは言え、給食の定番であるパンと牛乳をやめるだけで、体調が良くなるというのは、にわかには信じがたいですよね。


「菓子パンや揚げパンならわかるけど、食パンは問題ないでしょ?」と思っている人も多いと思います。


さらに「牛乳は体にいいんでしょ?」と思っている人も多いと思います。


ですが、それらは間違いなんです。


食パンも牛乳も、体に良い食べ物ではなかったんです。


その理由を解説したいと思います。


なぜパンをやめたほうがいいのか?

食パンを作るのに「小麦粉」が使われているのは、ご存知の方も多いと思います。


小麦粉には、グルテンというタンパク質が含まれていて、グルテンが含まれている質と量によって、強力粉、中力粉、薄力粉があります。


そして、パンに使われるのは、最もグルテンが多い強力粉です。


小麦のタンパク質「グルテン」の怖さ

グルテンというのは、パンやうどんを作るときに、小麦粉に水を加えて練っていくと、強い粘り気が出てくると思いますが、この粘り気を作っているのがグルテンです。


パンの弾力性や、ふわふわ、モチモチといった食感も、グルテンが生み出したものです。


要するにグルテンは、「おいしさのとも」とも言えるものなんです。


ですが、このおいしさのもとである「グルテン」こそが、私たちの体を蝕んでいくんです。


グルテンというのは、私たちの体内で消化されにくいタンパク質なんです。


消化されずに残ったグルテンは、体内で未消化物の異物とみなされて、それを攻撃する「抗体」が作られます。


要するに、異物であるグルテンを、抗体が攻撃してしまうということです。


臓器を攻撃する抗体

これだけ聞くと、なにも問題ないように思いますが、本当に恐ろしいのはここからなんです。


小麦粉のグルテンは、私たちの脳や肝臓や心臓といったいくつかの臓器と、構造がよく似ているんです。


そうすると、異物であるグルテンを排除するために作られた抗体が、グルテンと間違えて、私たちの脳や肝臓や心臓といった臓器を攻撃してしまうんです。


その結果、グルテンが多く含まれたパンを食べると、うつ病や認知症、肥満やアトピーといった、さまざまな症状が引き起こされてしまうんです。


中毒を起こす物質

さらに、パンを食べると、幸せな気分になることがありませんか。


これは、小麦粉の成分がもたらす中毒症状なんです。


小麦粉を食べると、私たちの体内で強い依存性がある「モルヒネ」という物質とよく似た、「エキソルフィン」という物質が作られるんです。


この「エキソルフィン」が脳内に「幸せ感」をもたらして、中毒症状を引き起こしてしまうんです。


私たちの体で、脳や脊髄は特に重要な部分なので、必要な物質以外は簡単に入れないようになっているんですが、グルテンからできるエキソルフィは、簡単に入り込めてしまうんです。


そうなると、精神的な不安定さや神経障害、眠気や排尿トラブルなどを引き起こしてしまうんです。


「でも、パン以外にも、うどんやお好み焼きなど、小麦製品はあるじゃないですか?その中で何でパンなんですか?」と思われる方もいると思います。


パンは、他の製品と比べて、糖類やマーガリンなどの、添加物が多く含まれているんです。


特に、マーガリンは「トランス脂肪酸」を多く含んでいます。


この「トランス脂肪酸」は、脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクを高める成分として、知られているんです。


なぜ牛乳をやめたほうがいいのか?

日本人のほとんどが、「牛乳はカルシウムたっぷりで健康にいい」と信じていると思います。


ですが、これは誤った思い込みなんです。


とは言え、ほとんどの小学校では、毎日給食で牛乳が出て、6年間、毎日牛乳を飲んでいると思います。


そして、給食のある中学校なら、さらに3年間、毎日牛乳を飲んでいると思います。


自宅でも、毎日欠かさず牛乳を飲んでいるという家庭は多いのではないでしょうか。


こうした現状で、「牛乳が体に良いいうのは間違っている」と言われても、信じられないかもしれません。


ですが、今の牛乳は、体に良いどころか、危険な食品になっているんです。


人は牛乳のタンパク質を分解できない

それは、牛乳に含まれる「カゼイン」というタンパク質が原因なんです。


この「カゼイン」というのは、先程の「グルテン」と同様に消化されにくいんです。


要するに、牛乳を毎日飲んで「カゼイン」を頻繁に摂取すると、腸の中に未消化物が溜まって、腸内に炎症が起こりやすくなってしまうんです。


そうすると、便秘や下痢などを起こしやすくなってしまいます。


さらに、「カゼイン」はアレルギーの原因にもなるので、鼻炎や中耳炎、頭痛などの症状を起こしてしまうんです。


牛乳は骨を弱くする

そしてもう一つ信じがたい事実が、「牛乳は骨を強くするどころか、弱くしてしまう」ということです。


「いやいや、それはさすがに嘘でしょ!」と思われた方も多いのではないでしょうか。


なぜなら、牛乳はカルシウムの塊ですもんね。


カルシウムというのは、胃で体内に吸収できるようにされてから、腸で吸収されて、そこから栄養素として使われるんです。


ですが、牛乳に含まれているカルシウムは、その多くが、先程の消化されにくい「カゼインと結合」しているため、吸収されにくい状態になっているんです。


要するに、私たちの体は、牛乳に多く含まれているカルシウムを、有効に使うことができないんです。


そして、使えないだけならまだしも、牛乳を飲むと、体内のカルシウムが骨から溶け出すという、現象が起こっているんです。


これは、消化されにくいタンパク質を、多く取ることによって、酸性に傾きそうになる血液を、本来の弱アルカリ性に戻そうとして、必要なカルシウムが骨から使われるためです。


実際に、2014年に話題になったスウェーデンの大規模研究では、牛乳を多く飲んだ人の方が寿命が短くなり、女性では骨折する人が増えたというデータがあるんです。


ではなぜ、「牛乳は健康に良い」という間違った認識が、こんなにも広まって、浸透してしまったのでしょうか。


「牛乳のウソ」が定着した理由

1946年のアメリカで、小児科医のベンジャミン・スポック博士が書かれた、世界的大ベストセラーになった育児書があります。


その本の中には「子供には牛乳や乳製品を積極的に取らせる」といった指導内容が書かれていたんです。


その内容が「牛乳は素晴らしい栄養食品だ」という概念として、子供だけではなく大人にも広がっていったんです。


ですが、その40年後に、改訂版を出版し、その中では今まで「牛乳や乳製品は取るべきだ」と記述していたものを、改定版では「牛乳や乳製品は取るべきではない」と変更しているんです。


とは言え、ずっと牛乳は健康に良いと信じてきた人たちにとっては、なかなか受け入れにくく、日本では、今でも「牛乳神話」を信じて、栄養士たちの人ですら、こぞって子供に牛乳を与えたがってしまうんです。


パンと牛乳をまずは3週間やめてみる

パンも牛乳も、いきなり食べないようにするのは難しいと思います。


なので、まずは3週間やめてみることを、本書ではお勧めしています。


3週間というのは、パンや牛乳に含まれている「グルテン」や「カゼイン」を攻撃するために作られた抗体が、体から消えるのがだいたい3週間だからです。


その3週間でパンを白米、できれば雑穀米にすることを、本書では推奨しています。


そして、牛乳を豆乳や水に変えるといいのではないでしょうか。


まずは3週間、パンと牛乳をやめてみるだけで、体調が良くなっていくことを実感できるのではないでしょうか。


まとめ

ということで今回は、内山葉子さんの『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』をご紹介させて頂きました。


まとめると、パンに含まれる「グルテン」というタンパク質は、体内に吸収されにくいので、異物として残ってしまいます。


その異物を除去しようとして、「抗体」が作られますが、「グルテン」は脳や肝臓といった臓器と構造が似ているので、抗体がグルテンと間違えて臓器を攻撃してしまいます。


それによって、うつ病や神経障害を引き起こしてしまうリスクが高まります。


さらに、牛乳に含まれる「カゼイン」も、「グルテン」と同様に吸収されにくいので、腸内に溜まって炎症を起こしてしまいます。


その結果、便秘や下痢の他に、鼻炎や中耳炎といった、アレルギーを引き起こしてしまう原因にもなります。


そして、牛乳に含まれるカルシウムも、人間の体内では吸収されにくいうえに、血液を酸性にしようとしてしまいます。


それを本来の弱アルカリ性に戻すために、体内にある骨からカルシウムが排出されてしまいます。


パンと牛乳をやめることで、どれぐらいの効果があるのかを実感するためにも、まずは3週間やめてみることを本書ではおすすめしています。


みなさんも、ぜひ実践してみてはどうでしょうか。

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今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは素敵な1日を。

読書家のヒデでした。



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