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「なんかイケそう」の連続

 今日、久々にコスプレをした。

Mr.コンプレス(『僕のヒーローアカデミア』)

 一週間くらいまでイベントの存在を忘れていたが、予定空いているし、晴れて暖かいし、徹夜すれば仮面と義手作り直して2年半前からやっている衣裳を改良して揃えられるし。思い立って行ってきた。

 毎回思い付きに近いので低予算・短期間で作っては終わったらちゃんと保管しないので毎回補修や作り直しが欠かせない。

 コスプレをコロナ禍以前から年1~数回くらいやっているが、多分一般的、平均的なコスプレイヤーとはずれた感性でやっていると思う。少なくとも自分からハガキ職人とも絵師とも名乗らないのと同じで、コスプレイヤーとは名乗らない。緩くやっている。

「好きなキャラクターになりきりたい」「他のレイヤーや通行人と交流を持ちたい」が多くのレイヤーの動機だろうが、自分その気持ちは勿論多少はあれど、唐突に思い立ってコスプレをするのは「なんかイケそう」が重なった時なのである。(天津・木村のエロ詩吟じゃあないが)単純に経験的な感覚というのは重要なのである。
「この作品、キャラクターなら好きだし外見的に自分でもなりきれそう」「低予算で衣裳を自作出来そう」「新しい工作的技術が掴めそう」「メイクや着付けを簡略化して仕込みの手間を省けそう」「予定が合いそう」「他のコスプレから最近のサブカルのトレンドが知れそう」「通行人のリアクションが面白そう」…
 実際、仮面を被ったまま義手をガシャガシャやって手を振ったりすると通りすがりの子供が怖がって面白い。

 外部や他者に発信する創作や能動的にする行為全般は、このやり方をすれば自分のやることに(実際に勝てるかどうか、そもそも何に勝つのか、勝ち負けを競っているのかを別にして)勝ち筋が見出せる、意義があるということに着目する。そうじゃなきゃわざわざ面倒臭いリソースを割いてまで、どうかしていなきゃやらないような創作や趣味全般をやらない。それの連続。

 お笑い好きで深夜ラジオを聴いていく内にジャブ程度の小ボケなら自分でもラジオのネタ投稿できるんじゃないかと思って、そこから小規模ながらラジオの台本を書いたりもした。

 子供の時に絵を描くのが好きだったので、だいぶ経ってからデジタルで絵を描くことを再開して、動画を作ったり、コミケに参加したりもしている。

 思い立ちさえすればそれまで思い付きもしなかったことをするかもしれない。散歩の時に「少し走ってみようかな」くらいの軽い感覚で。そんな感じで数年後にはボルダリングをしているかもしれないし、VOCALOIDの作曲をしているかもしれないし、チェーンソー彫刻をしているかもしれない。何かしらの小さな積み重ねと繋がりで。

 来年度も、残りの余生も、「なんかイケそう」という感覚を可能な限り見出して、紡いで、何かを発信したい。

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