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ずれているし隔たっている

 前述の通り、けもフレを追ってはいるし二次創作の同人活動を続けている。最近は上げた絵が割りといいね、RTされたりもするのでありがたいことだ。しかし未だにどういうスタンスで同人活動を続けていいかが掴めていない。
 コンテンツに熱は上げているのだが多分同じファンとしてマジョリティな人達と何か違う部分、価値観を共有できていない部分が顕著に出てしまっていると思う。

・描きたいと思っている絵と美少女コンテンツが噛み合っていない。可愛いイラストやエロを描いた方がウケるだろうが描きたいと思っていない。
・リアルイベントにあまり行きたいと思わないし、ネット上での交流でも億劫で人と絡もうとしない。SNS無精。ネットコミュ障。基本、誰に対しても不信感を持っているから。
・人の活動にあまり興味を示さない。示しても劣等感を覚えてしまう。
・元より人の名前や顔や声を記憶するのが苦手なので声優とかを覚えられない。
・気質としてはオタクだがマンガ・アニメ・ゲームオタクではないので他ジャンルのことがわからない。
・グッズとかを欲しがったり買おうと思わない。アクキーとか缶バッジとか。(金ないし)
・無課金で十分遊べてしまっているしソシャゲ課金に対して昔から忌避感をを持ってしまっている。(同上)

 いわゆる中二病的な「人と違う俺」みたいなのを気取ろうとしているわけじゃない。と言うかどこに行っても自分は人と何かずれているし隔たっていることを強く意識してしまう。

 演劇をはじめたのはお笑い好きの延長だったが大学のサークルではアニメ好きの声優志望だとかキラキラしたオリジナル台本をやりたがる物書き志望が多くて面食らって周りとそりが合わなかった。セミプロとしてやっているような人達と今も創作は続けているが自分は本気になってそれで飯を食っていくような覚悟はない。

 十代の頃から深夜ラジオリスナーだったが週に何十時間も聴くわけではないし何百本もネタを送りもしない。今はコンスタントに聴いているのは『伊集院光 深夜の馬鹿力』だけで他は気になったら不定期に聴いている程度だしこの界隈でも人と交流したがらない。

 他にも昔から好きなアーティストや芸人がいても、そのファンの人達とは価値観を共有できないだろうと思うことは多々ある。熱量が違ったり方向性が違ったりを感じてしまう。

 同じ場所を人と見ているようでも本質的な差異があるように常に思ってしまう。仕事だろうと趣味だろうと人生観だろうと世間からずれて隔たっている。思い込みなのかもしれないが。
「人と人はわかり合えない」というテーマで創作をしていた人がいて、その人に共感して一緒に創作もしていたが、その人は理由も言わず急に失踪してしまった。結局わかり合えないのだ。(その人も世間からずれて隔たっているような人だったが)

 それでも他者と違うことを意識できていることがある意味では正常を保てているのかもしれない。異常者は自らを異常だと思わない、とは言うが他者との違いを把握しなければ自分を正しく測れない。
 他者とのずれや隔たりを理解した上で自分の立っていられる居場所を確保する。その中でずれや隔たりの隙間から誰かと交わることができる領域が見つかるかもしれない。
 それを願っている。

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