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衝撃的だったFFX

お題企画「心に残ったゲーム」を発見した。なんて素敵なお題…!
ちょうど語りたいと思っていたんだ。

あの曲が聴こえる

電源をつけるだけつけて、見てもいないテレビから
懐かしくて、切なくなる音楽が流れ始めて思わず画面に目を向けた。

「ザナルカンドにて」
はい、きましたまじで名曲。

2001年にプレステ2のソフトとして販売された、ファイナルファンタジーXの楽曲なのですが、聴いたことない人は是非聴いてほしい。

ストーリーを知らなくてもすごくきれいな曲。知っていたらもっと切なくなる曲。好きすぎてピアノでもよく弾いていたなぁ~。

発売当時小学生だった私は、それまでマリオとかぷよぷよとか、そういうゲームしかしたことがなかったんだけど、幼馴染が「お父さんがパチンコの景品でもらってきたから一緒にやろ~」と我が家にFFXを持ってきた。

FFXとの出会い方が独特すぎて30歳になった今でも覚えている。笑

FFXの世界設定とか、詳細はウィキでも見てくれ。

何だこの映像美

小学生ながらに、「え?なにこれ?」と映像のきれいさに驚いたのを覚えている。物語を進めると途中でムービーに切り替わるんだけど、それが本当に綺麗。映画観ているみたい。衝撃受けたなぁ。

しかもみんな流暢にしゃべってる。まじかよ。映画じゃん。ティーダなかなかイケボじゃん。ワッカゾロじゃん。

主人公のティーダが住む世界がゲーム序盤に出てくるんだけど、これがまた「THE未来!」みたいな空間ですごくかっこいい。

他にも、キャラクターたちの衣装もめっちゃいいし、性格の設定もそれぞれ最高。なんだこれ。映画じゃん。

RPGに不慣れな女子小学生が頑張ってプレイした

一瞬で「このゲーム続けたい!」と思った私は自分用にも購入。(ありがとう両親よ)

早速学校帰りや休みの日に張り切ってゲームをしようとするけど、全然わからない。なにこれ。

冒頭から何回もシン(敵)にやられる。
「そうか、ここで一旦セーブしなきゃいけないのか」とやりながら気が付く。それくらいRPGの基本がわかっていなかった。

今思えば、セーブこまめにするのめっちゃ大事ということはFFXから学んだ。

この学びは仕事でエクセルとかパワポとか資料作成している時、こまめに保存する大切さに繋がっている、と思う。知らんけど。

そんなこんなで、なんとか学びながら自力で進んでいったけど、途中から雑魚敵にも勝てなくなる。

そうか、とんずらしてばかりだとレベルが上がらないから勝てないのか。(超基本)

早く次のストーリーが見たくて、先に先に進んでいた。「まだおまえには早いぞ」ってエリアへも足を踏み入れていた。
えーでもレベル上げめんどくさいじゃん。

そして小学生の集中力では続かなくて唐突に飽きてしまった。

高校生になってから

中学生を吹っ飛ばして笑、高校生になってから、「FFX途中までで辞めていたな~やろうかな~」と思い、また始めた。

その時は攻略サイトを駆使すればいいことを知っていたので、小学生の時よりもサクサク進めることができた。アルベド語辞書めっちゃ取り損ねてたんじゃん、とか攻略サイトのおかげで気が付いた。ありがとう攻略サイト。

まさかのネタバレをみる

攻略サイトのおかげでどんどん進めていったんだけど、今後の流れが急に気になった。

「ここからあとどれくらいレベル上げたほうがいいのかなー」とか、多分それくらいの軽い気持ちだったと思う。それでネタバレを見てしまった。

そこまでのストーリーは、

・世界を救うために敵(シン)を倒す旅に出ている
・敵を倒せるのは仲間の中で召喚士(ユウナ)だけ
・倒す代わりに召喚士(ユウナ)は死んでしまう

というものだったけど、きっと主人公や仲間たちが頑張って、ユウナは消えずに敵も倒せるハッピーエンドが待っているんだろうなと思っていた。

でも違った。

シンは滅びて世界に平和は訪れるし、ユウナも消えずに済むけど、主人公のティーダが実はこの世に存在する人ではなくて、ティーダが消えてしまうというものだった。

…え?まじかよ。ティーダが消えるの?は?
まじで言ってる??ユウナじゃないの?
ティーダなの?どういうこと?え、まじかよ。
まじかよぉおおぉぉーーー!!!!!


当時の私は、主人公が勝って平和が訪れたぜ☆的な展開しか知らなかったから、まじでパソコンの前で固まった。(スマホがない時代だったから攻略サイトはパソコンで見ていた)

本当に本当に、とてつもない衝撃を受けた。
しかも時間をかけて進めてきているだけあって、キャラクターたちに相当な愛着がわいているわけですよ。そんな時に、この展開。
うわぁまじかぁ。ティーダ消えるんかぁ。

悲しくなってラストまで進められなくなった

悲しすぎるラストを知ってしまい、「うちのティーダは消させない!!!」とストーリーを進めるのを辞め、ナギ平原で永遠チョコボに乗らせて軽快な音楽と共に一時的ではあるものの平和な時間を過ごさせた。

「いや、何言ってんの?」って感じかもしれないし、ラストまでやってこそのRPGだとは思うけど、当時の私は本当に受け入れられなかった。

こんな展開のゲームが存在することを初めて知った私は、ゲーム=子供のものではなく、大人も楽しめるものなんだろうな、と強く思ったのを覚えている。

そして令和に

冒頭にも書いたように、ここ最近、FFBE幻影戦争のCMで「ザナルカンドにて」が流れている。

いま、もう令和ですよ。発売から20年近く経っているのに、テレビから聴こえてきたあのメロディー。
こんなことがあるなんて…!

メロディーを聴くまで忘れてしまっていたのに、一瞬であの頃に心が帰れた。あの時のまっすぐな気持ちを思い出させてくれてありがとう。

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