私たちはこれから、ブランドの物語をどう作っていくべきなのか #eccube_day
本日、EC CUBE DAYにて『物の消費から、物語の参加へ〜noteが考えるこれからの消費体験〜」をテーマにお話させていただきました。
登壇資料全体は下記にアップしています。
具体的にお話した内容としては、まずストーリーは押し付けるものではなく顧客自身に語ってもらうものになりつつあるよね、ということ。
伝えたいことを伝えたいように伝えるのではなく、顧客が語りたくなる商品体験やブランドとしてのあり方をどう作るかこそが、これからブランディングにおいて考えるべきことなのだと思います。
その理由としては、これまでファネル型で「購買」をゴールに考えられてきていたマーケティングから
購入を「スタート」とする循環型・らせん型のマーケティングに変わりつつある、という背景があります。
SNSが当たり前になることによって、いい噂も悪い噂もあっというまに拡散されていく。だからこそ「売る」をゴールにして期待値だけ高め続けるのは、永続的な関係を築いていく上で非常に危険なことになりつつある、というのが私の認識です。
では今後参加型コンテンツを増やす上でどうプラットフォームを選べばいいのかというと、この3点がポイントになります。
InstagramやTwitterで考えてみてもそれぞれすべての機能が網羅されていますし、noteも「投稿」、「ハッシュタグ」、「マガジン」機能によってすべてを兼ね備えています。
noteは他のブログ機能と何が違うのかをよく聞かれるのですが、発信だけではなく同じテーマでつながり、さらに自主的に記事やマガジンで「まとめ」を作成しやすいところがポイントだと思っています。
一方で、「ストーリーを顧客と一緒に作り上げていく」ということには落とし穴もあって、それは要約すれば「嘘がつけない」ということ。
顧客の投稿内容はコントロールできないし、コンテンツが予期せぬ広がり方をすることもあります。そして自分たちが言っていることとやっていることに乖離があれば受けては敏感にそこに気づくし、わざわざ語りたくなるほどの感動を与えることはできません。
こうした落とし穴に対して、noteができるのは
・いいコンテンツを増やすこと
・読んでから何かのアクションにつなげる動線をスムーズにすること
・「売る」以外の収益化手段を通して創作活動を安定させること
だと思っていて、それぞれ日々の「カイゼン」を通して実現しようと試行錯誤しているところです。
売るためではなく、永続的な関係を作っていくために。
まだまだ仕込み途中のことも多いのですが、毎日思いを伝え、1人でも多くの人が創作を続けられる世界を実現するべく、引き続きnoteチーム一同精進していきたいと思います。
2019.07.23
note for shopping プロデューサー・最所あさみ
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