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これからの、小売の話をしよう。

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ショップは、ただモノを"売る"だけの場所ではなくて。そしてお客様は"買ってくれる"だけの相手でもなくて。明日がくるのが楽しみになるような、そんなショップがそこら中にある世界につい… もっと読む
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#小売り

「欲しい」から「買おう」に変化する2つのポイント

「欲しい」から「買おう」に変化する2つのポイント

「これからの小売の話をしよう。」というマガジンを作るほど小売業界が好きな私ですが、小売の何がそんなに楽しいのかというと「人がものを買う心理」の考察です。

人の「買おう」スイッチが入る瞬間は商材によっても属性によっても異なり、その無限の組み合わせの中からケースごとに仮説を立てて実行・検証する過程にワクワクするのです。

そして私自身販売の現場にいて感じたのは、人がものを買う心理は理由の積み上げでは

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ポップアップショップが増えるからこそのカウンターカルチャー。

ポップアップショップが増えるからこそのカウンターカルチャー。

前から行きたかったカフェに足を運んだら、ちょうどその日にかぎってイベントが開催されていて普段の雰囲気を楽しめなかった…。

そんな経験はありませんか?

私もちょうど2月に入ってからそんなシチュエーションに2回直面し、がっかりした経験があります。

自分がポップアップショップに関わる仕事をしている贔屓目もあるかもしれませんが、いわゆる貸切パーティーとは別にカフェで開催されるイベントやコラボカフェが

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これからは「人」が売る時代

これからは「人」が売る時代

これから、モノを売るのは「人」の力が大きくなっていく。

これだけ聞くと「当たり前じゃないか、これまでも売るのは人の仕事だっただろう!」と言われると思います。

たしかに今でも買い物の90%以上がリアル店舗で、そこにはほとんど販売員という"人"がいます。

しかし実際には店舗へ足を向けさせるのは、場の力であることが多いのです。

特に百貨店や商業施設、商店街といった場所に出店している場合人がくるの

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続・集客は点ではなく面で考える

続・集客は点ではなく面で考える

以前「集客は点ではなく面で考える」という記事の中で、まずエリアに人を呼ぶ意識が重要だと書きました。

そのためのツールとしてお散歩マップを作り、近隣のカフェやショップに置いておくというのは、"面の集客"の第一歩だと思います。

そして最近自分がでかけてみて思うのは、次のステップとして店舗間のつながりが重要だということです。

突然ですが私はとにかく甘いものが好きで、暇を見つけてはあれこれ調べて糖分

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「私のおでかけ帖」をもっと楽しく書くために。

「私のおでかけ帖」をもっと楽しく書くために。

実は昨日の更新分から、「私のおでかけ帖」の内容をちょっとだけ変えてみました。

意気揚々とはじめたはいいものの、実はどの記事よりも作成に時間がかかるこのシリーズは私の中でどんどん気が重いものになっていき。

楽しいこととしてはじめたはずなのに、なぜこんなにも苦しい思いをしているんだ…!と自問自答していたとき、ふと気付いたのが

「そうか私、ただでかけるだけじゃだめなんだ」

ということ。

どこか

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小売のしくみが変わるとき

小売のしくみが変わるとき

ECで買い物をするとき、ワクワクした経験はありますか?

私はどんなに綺麗に見せているブランドでも、あの「カートにいれる」「決済する」の流れにどうもげんなりしてしまいます。

せっかく洋服を見てワクワクした気持ちになっても、あの味気ないフォーム入力によって一気に現実に引き戻されてしまうのです。

そんなことを考えていたときにこの記事で「Text-To-Buy」という考え方を知り、これこそが小売の未

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二極化するリアル店舗の未来

二極化するリアル店舗の未来

先日参加した「本はインテリアになったのか?」というイベントで内沼晋太郎さんと浅子佳英さんのお話を聞いてきました。

タイトルの通り本にまつわる話題がベースだったのですが、本の領域を超えて小売全般の未来について語られていたこともあり学びの多いイベントでした。

やはり売ることを真剣に考え抜いてきた人たちの話は、領域が違えど面白い。

今回のイベントで思わず唸ったポイントをまとめると下記の3点。

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