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これからの、小売の話をしよう。

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ショップは、ただモノを"売る"だけの場所ではなくて。そしてお客様は"買ってくれる"だけの相手でもなくて。明日がくるのが楽しみになるような、そんなショップがそこら中にある世界につい… もっと読む
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#本屋

本屋とは、知性というファッションを売る場所である

本屋とは、知性というファッションを売る場所である

以前自分にとってのファッションの定義を考えてから、あらゆる分野でファッション性を感じるものについて考えています。

その中で感じたのが、本というアイテムのファッション性です。

今は本が売れない時代と言われますが、それでも10万部以上のベストセラーが定期的に生まれ、芥川賞と直木賞は毎年ニュースになり、雑誌の読書特集は安定的な売上を作っているといいます。

インターネットがこれだけ発達し、Web記事

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本屋が楽しい、そのわけは

本屋がある街に住みたい。
本屋か図書館が近くにあることは、私にとって引っ越し場所を探すときの条件のひとつでもあります。

Amazonという便利なものができてから昔に比べるとめっきり本屋に行く機会は減ってしまったけれど、やっぱりあのぎっしり紙がつまった場所の匂いは、定期的に嗅ぎに行きたくなるものです。

買うものが決まっているときはAmazonが便利ですが、一度にたくさん見た上でセレンディピティを

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お店を作るとは、「待ち合わせ場所」を作ること。

お店を作るとは、「待ち合わせ場所」を作ること。

以前こちらの記事でもお知らせしたとおり、8月から渋谷のBOOK LAB TOKYOのオンラインコミュニティ活性化のお手伝いをしています。

BOOK LAB TOKYOの8月からの変化については、CEOである西村さんのnoteに詳しく書いてありますのであわせてどうぞ。

私からは、オンラインコミュニティ・通称BLOCを運営して早1ヶ月が経とうとしている今、新しい本屋のかたちについて考えたことをお伝

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二極化するリアル店舗の未来

二極化するリアル店舗の未来

先日参加した「本はインテリアになったのか?」というイベントで内沼晋太郎さんと浅子佳英さんのお話を聞いてきました。

タイトルの通り本にまつわる話題がベースだったのですが、本の領域を超えて小売全般の未来について語られていたこともあり学びの多いイベントでした。

やはり売ることを真剣に考え抜いてきた人たちの話は、領域が違えど面白い。

今回のイベントで思わず唸ったポイントをまとめると下記の3点。

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