マガジンのカバー画像

現場からは以上です。2nd

293
「現場からは以上です。」マガジン内のnoteが100を超えたので、2ndマガジンを作りました。 「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、… もっと読む
運営しているクリエイター

2019年12月の記事一覧

ビヨンド・キャピタリズムの時代を見据えて

ビヨンド・キャピタリズムの時代を見据えて

エディンバラの語学学校で、ロシア出身の青年と『現在のロシアは資本主義社会と言えるか』というテーマでしばらく議論をした。
ちょうど生まれた頃にソ連が崩壊しロシア連邦へと国家体制が移る激動の時代を生きてきた彼は、『今のロシアは社会主義的でもあるし、資本主義的でもある』と語った。

そして『理想の社会は、その2つを両立することだ思う』とも。

一方で、日本は国際社会において北欧と並び『もっとも成功した社

もっとみる
街が人を選び、人が街をつくる

街が人を選び、人が街をつくる

スコットランドにやってきて早くも1週間以上が経った。その間ずっと学校があるエディンバラに滞在していたのだけど、この週末はスコットランド最大の都市・グラスゴーに足を伸ばしてみた。

エディンバラの人たちからは「グラスゴーには大したものはなけどね」と言われていたのであまり期待せずにきたのだけど、たしかに圧倒的にエディンバラの方が街並みもそこに暮らす人たちの振る舞いも魅力的だったなと思う。
もちろんグラ

もっとみる
自分の言葉で、語る意義。

自分の言葉で、語る意義。

noteやSNSの活用について相談を受けるとき、よく聞かれるのが『企業のアカウントと個人のアカウントどちらに注力すべきでしょうか?』だ。

結論からいうと、それぞれに役割が微妙に異なるのでできれば両方きちんと運営するのが理想だと私でなくとも誰もが口を揃えて言うだろう。

でもたとえば立ち上げ直後はやることが山積みで、アカウント運用を誰かに任せられないケースも多いはず。

どうしてもどちらかを選ばな

もっとみる
英語の起源を尋ねて、いざ英国へ。

英語の起源を尋ねて、いざ英国へ。

昨年9月に本格的に英語の勉強をはじめてから、あっというまに1年近くがたった。

半年前に書いた英語の勉強方法の記事が想像以上に読まれてびっくりしたのだけど、実際にこの方法で1日2時間以上勉強を続ければネイティブを前にしても『言いたいことは伝えられる』という自信を持って対峙できるくらいにはなれる。

語学に近道はない。ただ愚直に努力を積み重ねるしかない。

ただ、正直に言えば英語の勉強をはじめた当初

もっとみる
美的感性という資産

美的感性という資産

はじめて金沢に行ったのは、大学卒業直前の春先だったように記憶している。
もう雪こそ降っていなかったものの、宿で布団に入ったときのしんとした寒さは昨日のことのように思い起こされる。

凛としていて、柔らか。
洗練されていて、華やか。
それが金沢の第一印象だった。

上京して10年余、九州以外の土地で『ここなら住めそう』と思ったのは、今のところ金沢だけだ。
好きなまちはたくさんある。でも生まれ育ったま

もっとみる

古典や名作を挫折せずに読み切る秘策 #BOOKTALK

好きな作家を聞かれたとき、高校生の頃から答えていたのは三島由紀夫と山崎豊子、そして松本清張。
教科書に載っていた作品にハマって夏目漱石や梶井基次郎の他の作品を読んだり、みんなが『恋空』にハマっている中で三浦綾子の『塩狩峠』で号泣したり、読書家としてはやや古風な人生を歩んできました。

大人になった今もその趣味は変わらずで、毎月まとめている『今月読んだ本』を眺めていると本屋さんのベストセラーの棚には

もっとみる