447.【WACK峮峮スピンオフ#24】光チュンチュン誕生!
大家好。今回はWACK峮峮スピンオフの24回目、「WACK峮峮スピンオフ#23」の続きです。「WACK峮峮スピンオフ#23」は次のリンクをご覧ください。
今回は如水珈琲店に舞台を移して、白さんの出番です。白さん、よろしくお願いします。
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うさうさんの倉庫から如水珈琲店に移動してきたみんな。店内はお客さんがなく、白さんがカウンターでタブレットをいじっていた。ワディさんが白さんに声をかけた。
「白さん、なんか楽しそうだね。何見てるの?」
「群ちゃんのnote。なかなか面白い」
「見てたのはこれ。峮峮さんのCMをまとめた記事」
「丸武くんはどこ?」
「今回みんなを呼んだのはそれだよ。テラス席で話そうか」
白さんはタブレットを手に、テラス席に向かった。その後に付いて、みんな席に座った。
白さんは峮峮にガムを手渡して言った。
「はい、これ。Airwavesのガム」
「え?これ春節に私がCMしてたヤツだけど」
「さっき見てたのは、峮峮さんが出てるこのCM。峮峮さん、これで変身してるよね。もちろんCMの中だけど。だから変身できるはず」
「え、そんな話……?」
うさうさんも驚いて言った。
「そんな安易な設定ってある?なんで?」
「根拠を示そうか」
そう意味ありげに言う白さんに、みんな注目する。
「群ちゃんが出て行くとき、こう言ったんだな。
『小説の第2部の準備があるんだ。第2部は、峮峮が7人の悪魔と戦うから』
……わかる? 変じゃない?」
みんなまだ目をパチクリしている。
「峮峮さん、今もし悪魔が出てきたら、あなたは勝てるかな?」
「え~無理無理。すぐやられちゃうよ」
「でしょ。でも第2部の設定では、7人の悪魔と戦うことになっている。つまり、今パワーアップしてないとおかしいということになるよね」
「あ……」
みんな気づいたように、白さんの言葉の続きを待った。
「どうやったらパワーアップできるか。群ちゃん見てると、あまり細かく考えてないんだな、これ」
「わかる。丸武くん、結構単純だから」
「それで見つけたのが、このガムというわけ」
「そうか。いけそうだな、それは」
ワディさんが納得したように言った。峮峮はまだ不安な表情を隠せない。
「そして、群ちゃんの言う7人の悪魔だけど、どうもこれ七つの大罪から来てるみたいなんだな。七つの大罪の悪魔は、えぇっと、傲慢のルシファー、憤怒のサタン、嫉妬のレヴィアタン、怠惰のベルフェゴール、強欲のマモン、暴食のベルゼブブ、色欲のアスモデウス。この7人」
「スゴい面子だなぁ。峮峮ちゃんがそいつらと戦うの?」
「え~、全然無理だけど……」
思い出したように峮峮が言う。
「そう、七つの大罪って、私CMでルシファーだった!」
そしてすぐ、峮峮が首をかしげて言った。
「変だなぁ。CMのとおりだと……まさか、本当にルシファーになっちゃうのかな」
「え、峮峮ちゃんがルシファーになって、峮峮ちゃんに倒されるの?」
ワディさんも首をかしげた。白さんが言葉を継いだ。
「まぁすべて解決したわけではないから。取りあえずガムだね」
「そうね。準備しなきゃ」
うさうさんがそう言うと、白さんが応える。
「今日は遅いから、明日試したらいいよ」
「白さんは来る?」
「残念ながら調べものがある。もう少しでできそうなのでね」
翌日、峮峮、うさうさん、ワディさん、ポンちゃんが倉庫に集まった。今回はAirwavesのガムの出番。
「ガムはどのくらい食べるの?」
「CMだと2粒ってなってたから、2粒?」
峮峮がそう言うと、それでやってみようということでポイポイ変身機。今回はどうするのか、誰もわからない。取りあえず、今までやってきたことを続けよう。
ガムを噛みながら、峮峮がポイポイ変身機に乗る。テスラコイル始動、電光が走りまくる中、峮峮は猫の舞から六甲おろしへと進んだ。すると蛍。蛍の光が峮峮の周りを飛び回り、峮峮を包み始めた。そして……
光チュンチュン誕生!
そこには、ガムのCMの姿そのものの峮峮。ブルーの胸当、肩当、腕当、スカート、ブーツと、正義のヒロインよろしく、ブルーに輝く光チュンチュンが、そこに顕現した。
うさうさんはアプリでレベル10を確認すると、あきれたように言った。
「なんなの、この小説? バカみたい……」
光チュンチュンに変身した峮峮が、うさうさんとワディさんに近づいて言った。
「思い出したことがあるの。パセリ、セージ、ローズマリー、タイム……」
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白さんスゴいわ!書いてて、私自身驚いております。丸武も馬脚を露わしつつありますw 次の回では、スカボローフェアの意味が解き明かされそうですね。
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峮峮スピンオフは、のろのろと続きます。。
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