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公務員転職体験記 ~転職に向けた心の準備~

こんにちは、のっくんです。

私の記事は公務員から民間企業に転職したときのエピソードを中心に投稿しています。
今回も公務員からの転職エピソードについて書かせていただきます。

※過去の投稿は以下から

1番目の記事では、公務員からなぜ転職しようという考えに至ったのかを中心に、2番目の記事では、転職するか否かを実際に判断するためにどういったツールを使ったのかを紹介する記事でした。

今回は、実際に私が転職を決意したときにどういった心の変化があったのか、どういった不安を持っていたのかなどを実体験として書かせていただきます。


転職することに対する期待

転職サイトを眺めてるのって意外と楽しいですよね

『公務員転職体験記 ~転職の決意の仕方から転職活動まで』の中でも、公務員での仕事に対する不満に何があったのかについて書きましたが、それらを受けて、私が転職に期待していたことは、モチベーションを高めて仕事をできる環境に動くことでした。
では、なぜ公務員のときにモチベーションを維持できなかったのでしょうか。以下のような理由がありました。

  • 適切に評価がされたい。

  • 人間関係の改善をしたい。

  • 公務員以外でも活躍できる証明をしたい。

まずは、「適切に評価がされたい」という点についてです。
公務員のときには、いくら評価がされても給与がわかりやすく上がることはありませんでした。
むしろ評価がされればされるほど、激務と呼ばれる課所への異動がされやすくなる傾向にあります。将来的には出世コースに乗ることができるなどのメリットがあった可能性がありますが、短期的には長時間労働などのデメリットを受けている印象のほうが強く自分の中で評価を受けていて、そのメリットを享受していると感じることができなかったのです。
また、大きな組織であるがゆえの弊害だと思いますが、自分のやっていることが、世の中にどう影響を与えるているのか、関わる人数が多いが故に見えにくく、自分の成果が見えないという状況もモチベーションを保てなくする要因の一つでした。
これらは、組織の仕組みに関わる部分であり、個人の力で変えることは困難だと感じていました。
そこで、例えば給与に評価がはっきりと反映されたり、お客様の反応がはっきり受け取ることができる環境に動くことができれば、自身のモチベーションを高めることができるのではないかと考え、モチベーションを高め維持したまま仕事に取り組むことを期待し、転職を考えていました。

次に「人間関係の改善」についてです。
特に職場の人間同士の仲が悪いとか、自分の立ち位置が悪かったということはありませんでしたが、少々過干渉といいますか、村社会的な要素があると感じておりました。
例えば、職員同士の状況が、本人からではなく、他の人から情報が入ってくるような出来事が頻繁にありました。
そういった環境が少しストレスとなってしまっている側面があり、そこもモチベーションを維持できない原因の一つでした。
また、当時は同じ職場で働き続けるしかないと考えていたことや、(自分の性格が要因である面も大いにありますが)周囲にとって都合のいいキャラクターを演じていた部分もあり、人間関係に疲弊していましたし、職場の人には好かれるように心がけていたこともあり、承認されていた面もあったため、職場の人間関係に依存もしていました。
こちらも個人の力で解消することが難しいものだと感じており、環境を変えることで解決するものだと考えておりました。

最後に「公務員以外でも活躍できる証明がしたい」についてです。
こちらについては、公務員の職場に対する不満というよりは、自身のキャリアのあり方に対するモチベーションです。
公務員の世界にいると、なかなか民間に転職することはハードルが高いもので、職場の周りでも民間転職は難しいものであるという共通認識があるのではないでしょうか。
私の周りでも同様でした。
公務員が民間に転職して、仕事のスピードについていけるのか、マインドの違いについていけるのかなど、公務員が民間に転職したよくある失敗例が職場内部に浸透していてなかなか転職することに前向きになりづらい風潮があるかと思います。
また、公務員になる方はどちらかといえばリスク回避型の考え方をする方が多いと感じておりまして、私自身もリスク回避型の思考をしておりました。
そのため、なにかを掴み取るよりは、失敗を回避する方にリソースを割いていることが多いです。
しかし、公務員の職場内でも優秀な人とやり取りする機会も増え、本当に民間に転職するのがそんなにハードルの高いことなのか疑問を持ち、また、私自身、ずっと公務員として働き続けるモチベーションを維持することは難しいと感じていたこともあり、チャレンジしてみても良いのではないかと感じるようになりました。
また、人間関係の部分にも関わりますが、自分の能力に自信を持つことができれば、働き先を選択しやすくなるとも考え、実践してみたいという思いがありました。

よく言われることですが、人生の殆どの時間は仕事に充てられます。そのため、人生を楽しむこと=仕事を楽しむことと言っても過言ではないのかなと考えております。
仕事を楽しむためには、仕事に対するモチベーションを維持する必要があり、そのためには、今の環境で達成することが難しいと感じていたため、「評価がされ」「職場の人間関係に依存することもなく」「自分の能力が発揮できる」環境を見つけたいと強く期待するようになりました。

転職への不安

一方で、転職をすることに対する不安ももちろん持っていました。

  • 自分が行ける転職先はあるのだろうか。

  • 本当に仕事のやりがいは見つけられるのだろうか。

  • 現職を辞めることは”逃げ”に繋がるのではないか。

初めて転職を考えた方であれば、本当に自分が行ける転職先ってあるのかという点について悩みをお持ちかと思います。
私も同様の悩みを持っていました。
特に公務員の転職であることから、民間で自分が能力を発揮できる確信が持てませんでした。
また、ビジネスに対し無知であることから、どうすれば利益を出すことができるのかイメージがつかず、自分をどう発揮することが会社、社会のためになるのかわからないという不安を持っていました。
そのため、自分が会社にとって何ができるのかというアピールポイントを見つけることもできず、自信を持つことができませんでした。
仮に転職に成功したとして、能力の発揮ができるのか、職場に馴染めるのか、こういった部分もわからず、「勝てる」イメージも持てなかったため、転職に対して及び腰になっていました。

次に、モチベーションを高めるために環境を変えるという目的で転職を考えましたが、モチベーションを高め維持できる環境が本当にあるのか。そんなものは幻想で、どの職場に行っても自分は仕事にモチベーションを見出すことはできないのではないかと期待していたものが手に入らず、ただ労力のみがかかるのではないかと危惧していました。

最後に”逃げ”に繋がるという部分ですが、辛かったり自分の思ってるように事が進まないという理由で転職することは逃げであるという考えを持っていました。
これは昔の考え方と思われるかもしれませんが、「一つの職場で勤めあげるべきである」と考えている若い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身も今いる場所が多少キツかったり求めていないことが多かったとしても、やり遂げることをしないのは、負けに繋がるのではと考えていました。

これらは将来が見えない、初めての転職であるため、無知故にイメージが掴めない、そういったマインドから生じた不安だったり、逃げたくないというプライドから来る転職への忌避感でした。
では、その不安をどのように軽減してきたのかについて次に書いていきます。

転職の不安軽減

私の不安軽減方法は、以下の2つの考え方で打破しました。

  • 精神的な逃げ場を作る。

  • 挑戦しないことこそ”逃げ”だと考える。

1点目の精神的な逃げ場を作るについては、私は「いざとなれば公務員に戻れる」と考えたことです。
公務員経験を10年持っており、予算編成の経験も積ませていただいたこともあり、公務員の仕事にはある程度自信を持っていました。
また、勉強しなおさなければならないデメリットはあったものの、生きていけないという状況にはならないと確信し、安心して転職活動を進めることができました。
リスク回避型の方にとっては、現状を変化させることに抵抗感や不安があるかと思います。最悪の想定をし、足がすくんでしまうということもあるかと思います。
ただし、逆に最悪なことが起きた場合にどう対処することができるのか?これを考えることで少し心が軽くなるのではないでしょうか。

2点目の挑戦しないことこそ”逃げ”と考えるについてですが、こちらは単純に考え方を逆転させた形です。
ずっと同じ場所で頑張り続ける、そこで成果を出す。これも立派なことですし、誇るべきことだと思っております。
しかし、環境を変えてそこで自分の能力を発揮し成果を出すこと。これも素晴らしいことなのではないでしょうか。
また、人間は経験から学ぶとはよく言われてますが、私もまさにその通りだと思っており、転職活動を一度してみる。実際に転職するかどうかは、転職活動の結果で再考してみる。
これでもいいのではないでしょうか。
大きなリスクを伴わないのであれば、まずはやってみる。その後見極めて適正に判断をする。
転職活動をしたからといって、必ずしも転職をしなければならないわけではありません。
まずは試してみることから始めてみよう。こういったマインドに切り替えることで、転職活動に対して前向きに取り組むことができました。

最後に

私自身、公務員で10年間勤務してきた経験は全く無駄なものではなかったと感じておりますし、むしろ自分を成長させることができた場として感謝しております。
しかし、自分の能力を上げたことや、様々な出会いがある中で自分の中の視野が広がり、選択肢が増えたことで転職を決意しました。
そのため、全ての方が転職したほうがいいとは一切思っていませんし、むしろ現職でやり遂げたいと考えることはとても素晴らしいことだと感じております。
私は、現状で必要のない我慢をしなければならないと感じている状況なのであれば、環境を変えることも一つの選択肢であるという考えています。
しかし、自分が何に我慢をして、何を求めているか、今動けない理由はなにかを整理することは一人で行うには難しいことだと思います。

転職への不安の解消として、同じ経験を持つ人や既に転職をした人に話を聞いてもらったり、キャリアコンサルタントやキャリアコーチにアドバイスを受けるという解決策があります。
我々QUESTでも転職に対する悩みを持つ方に我々ができることを提供させていただければと考えておりますので、ぜひとも、コメントやHPから問い合わせ頂けますと幸いです。

以上、のっくんでした。次回もどうぞよろしくお願いします。

合同会社QUEST のっくん



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