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元彼との思い出は正確には思い出せない

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「元彼が忘れられない」

「マジでクソ野郎だった!元彼を早く忘れたい!」

どっちのパターンもあるだろうが、元彼との思い出は正確には思い出せない。

元彼が良い人だったか悪い人だったかは正確に判断できないのだ。

どういうことかというと、元彼と一年付き合っていたとして10ヶ月は楽しい時間だったとしよう。

残りの2ヶ月は揉めてばかりだったとする。

全体の総量で考えるとこの恋愛は楽しい時間の方が多かったことになる。

しかし、人間の感じ方にはピークエンドの法則というのがあり、ピークの時期と終わりかたの印象に引っ張られてしまうのだ。

ピークエンドの法則をざっくりと説明すると、かなり冷たい水に60秒手を浸して我慢してもらった後、温かいタオルを渡す。

一方で、同じように60秒我慢してもらった後に温水を流し入れ、温度が一度上がった水にあと30秒手を浸したままでいてもらった後、温かいタオルを渡す。

この後に、「もう一度同じ実験をするのでどちらを選びますか」と聞いてみる。

60秒の強い苦痛と、60秒の強い苦痛プラス30秒のいくらか和らいだ強い苦痛の比較。

苦痛の総量で言えば明らかに前者の方が少ない。

しかし、実際には8割の人が後者を選んだのだ。

これがピークエンドの法則であり、終わり方の「いくらか和らいだ感覚」に引っ張られてしまっているのだ。

これは恋愛においても全く同じことが起こる。

「あの時めちゃくちゃ楽しかった」とか、「あの時はめちゃくちゃ辛かった」というピーク時の記憶と、別れ際の記憶でその恋愛の全てを判断してしまうのだ。

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