手術note 20 絞扼性イレウス
3歳、去勢オスのポメラニアンが嘔吐と元気消失で来院されました。
来院前日からの急性の嘔吐と元気食欲の消失があり、夜間に救急病院を受診して腸閉塞が疑われていました。
当院の検査では、小腸が部分的に重度の鬱滞を起こしており、周囲の脂肪の高エコー化もみられました(図1)。腹水もありましたが、変性漏出液で細菌感染はありませんでした。超音波検査時には非常に強い疼痛がみられました。
原因は不明でしたが腸閉塞があることは間違いなく、疼痛が強いことや腹水もあることから緊急性が高いと判断し