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【キャリアと実践】2022年活動実績記録(第4回|2023.01.10)

2023年1⽉10⽇、なんば I site にて、

〜都市「⼤阪」の SDGs を再定義し、20 年後の社会を想像し、「今」取り組むべき課題を設定せよ〜

というテーマのもと、各 6 チームが設定した問題に対し、最終報告を⾏いました!
4回⽬では、これまでと違い、企業や⼤学から様々なゲストの⽅が来て学⽣たちの様⼦を⾒守っていました。


自己紹介


第4回⽬の始まりは、ゲストの⽅に向けて、チームごとに⾃⼰紹介からスタート。チームが出来たばかりの頃の⾃⼰紹介では緊張した様⼦が伺えましたが、仲も深まったからか、声⾊が明るく、さらに和気藹々とした雰囲気が⾒て取れました。

メンターさんと談笑する学生。穏やかな雰囲気で自己紹介は進む。

また、初回の特別講義と⽐較しても笑顔が増えたように感じます。⾃⼰紹介が早く終わったチームは、その後メンターの⽅と談笑していたりと、温かい空気感から本講義はスタートしました。

それくらい、学⽣の皆様の仲が深まったのだなと、改めて⾃⼰紹介をする様⼦から伺えました。



各チームの最終報告


⾃⼰紹介も終わり、いよいよ集⼤成である、最終報告の時間です。
最終報告では、

設定したテーマにおける現状や課題、
どのように課題についてアプローチするのか、
どうすればチームで考えた 20 年後の⼤阪に近づくのか?


……など、これまで取り組んだ内容について、チームごとに発表を行ってもらいました。


最終報告会の様子。緊張感もあったが、全員活き活きと発表を行ってくれた。


あるチームは、特別講義の参加者全員を巻き込み、解決案として実施したいことを QR コードを利⽤し試験的に⾏なっていたりと、チームごとに⼯夫されたプレゼンが⾏われていました。⼿作りのセグメントマップを作ったチームや、インタビューを⾏ったチームなど、いろいろな⼿段で問題解決への⽷⼝を測っていました。

中間発表よりも1歩進んで、どのチームも彼らなりに⾜を使った「⾏動」を起こしたようです。



メンターさんからのフィードバック


各チームの最終報告が終わった後、それぞれメンターの皆様からフィードバックをいただきました。

プレゼンについて、特に発表資料では、「何を伝えないかということが重要」とアドバイスを受けるチームも⾒受けられました。

短い時間の中で、これまでに調べ考えたことを全て伝えるのは不可能。
では、特に聞き⼿に伝えたいことは?知ってほしいことは?
そういった観点から伝える情報を減らし、伝わるプレゼンにすることが⼤切であると学⽣たちは学んでいました。


メンターさんからのフィードバックを受け、話し合う学生たち。


また、発表内容へのフィードバックでは、どのチームも共通して、「認知・発信の⼤切さ」という点についてお褒めの⾔葉をいただきました。

普段の⽣活の中では、なかなか⾃分ごととして捉えられていない事象(⼈権・⼦供の貧困・幸福度・ジェンダー・外来種・移⺠問題)について、突き詰めて考える機会を得られた事に価値があり、さらに発表という機会を使い⾃分達が考えたことを伝えていく、つまり発信することは⾮常に重要な能⼒につながると、メンターの皆様はお話されていました。

あるチームは、問題を突き詰めて考えていく中でインタビュー調査を⾏い、専⾨の公的機関を訪ねたそう。そこで、厳しい指摘を受けたことによって、「⾃分達は、ある社会問題について表⾯的にしか⾒ておらず、その問題の本質というところを⾒出せていなかったと気づいた。」と話してくれました。どのチームも共通し、「⾏動すること」への⼤切さを認識した様⼦でした。



これまでの取り組みを振り返って・・・


4回⽬の最後には、チームごと・個⼈ごとの振り返りが⾏われました。
チームごとの振り返りでは、チーム全体の振り返りに加え、メンバーからメンバーへお礼を伝え合う回も⾏われました。

チーム全体の振り返りでは、

「⾃分の意⾒を⾔える⼈が多かったこと、意⾒を発信しやすい空間づくりができていたからこそ、真摯に問題に向き合うことができた」
「6 ⼈全員集まって議論できなかったこと、さらに情報共有だけでは、チーム内で共通の理解を図りたくとも、中々補えないところもあった」

など、“チーム”で活動することの強み・⼤変さに気づけた様⼦でした。

メンバーから、メンバーへお礼を伝え合う回では、

「初めから安定した気配りのできる⼈だなと思っていたが、回を重ねるごとに、周囲を⾒て気づく⼒のレベルがどんどん上がっているように感じた」「回を追うごとに、持っている知識を、チームの議論を前進させるために使い⽅を変えていったなと感じた」

と⾃⾝の素質を誰かのために、うまく活かせるようになるといった成⻑が⾒られました。


個⼈の振り返りでは、「受講する前と、受講してみて、⾃分で認識した⾃分の変化とは?」を考え、メンターや他の班のメンバーに共有する時間となりました。

ある学⽣は、「リーダーシップへの認識が変わった」と話していました。
これまで、1⼈のリーダーに皆がついていくという構図を考えていたが、チーム活動を⾏う中で、各個⼈が「得意」や「輝ける分野」で周りを引っ張っていくことが⼤切で、1 ⼈のリーダーに任せるのではなく、皆が当事者意識をもちチームを引っ張っていくことが重要であると学んだ様⼦でした。

チームのまとめ役となった学⽣は、いかに役割分担させるか、“まとめ役“とは何か?と、⾃分の置かれている状況をかなり⾒つめ直したという学⽣もいました。問題へのアプローチだけでなく、「⾃分とは?」に向き合うきっかけとなったようです。

これまでの取り組みについて振り返る学生たち。


半年間の「キャリアと実践」を通して


この講義を通じて、与えられた課題から「問い」を⽴てることの難しさや、仲間と協働しながら物事を進めることの⼤変さ、反対に、突き詰めて考える楽しさや、⼈と協⼒し合う楽しさを、学生たちは約半年間で味わい尽くしてくれました。

また、本講義では、メンターと称して、社会⼈の皆様も参加されていたことが、学⽣にとってもかなり刺激となったそう。「将来、⽬指す姿が⾒えた」と⾃⾝のキャリアに影響を受けた学⽣もいました。

本講義の締めとして、メンターの皆様からは、

「失敗も成功も次につなげよう」
「終わった後に後悔のない⾏動を!」
「⾃分を讃え、周りに感謝すること」
「考えたことは是⾮⾏動に移して、もっと⽇本を良くしていってほしい」

と、熱い⾔葉をいただきました。聞いている学⽣の中には、熱⼼にメモをとる⼈もおり、学⽣にとって貴重な時間となりました。

半年間、皆様本当にお疲れ様でした!
この経験が、みなさんの今後あらゆる場⾯で活かされますように。


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この記事では今後も、大阪公立大学で行われる
「キャリアと実践」の授業取り組みについてご紹介します!

受講を考えている大阪公立大学生のみなさんも、
同じく現代を生き抜いている社会人のみなさんも、
これから大学へ羽ばたこうとしている中高生のみなさんも、

激動の現代社会を生き抜く力を身につけていく学生たちの道のりを、
どうぞ、最後までご覧ください。

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