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ノコギリの役割


「ノコギリザメのノコギリは何のためにあるの?」

「ノコギリエイのノコギリは?」

「チョウザメは何でチョウザメっていうの?」

「ネコザメは何でネコっていうのかな?」

子供の止まらぬ質問攻撃は無知を思い知らされるとともに自らを奮い立たせます。


ノコギリの役割

ノコギリザメ、ノコギリエイ共に、

土砂の中を探って獲物を見つけるのに使われる

ふむふむ、たしかにそのように幾つかのソースで見ました。

しかしナショナルジオグラフィックによると、さらに

と考えられてきた

と続くのです。

一体どういうことなのでしょう。


ノコギリエイの場合

ノコギリエイについては、

ノコギリの歯のように皮歯が並ぶ長い吻には多くの孔があり、獲物が通り過ぎる際の電場の動きを感知できる。

ということが、研究で明らかになったそうですが、これはノコギリエイがかなりの高精度のセンサーを装備していることになります。

このノコギリ(吻)に多数ある電場感知孔は、発見者の名前をとってロレンチノ瓶(ロレンチーノ器官)と呼ばれます。

さらに、さらにですよ、

ノコギリエイが吻を水平方向に振り回すだけで、自分より小さな魚を真っぷたつにできる

おお、このような芸当が出来るとは、本当にノコギリの形状が機能しており、まるで鬼滅の刃の猪之助の刀のようではないですか!



ノコギリザメの場合

一方のノコギリザメはといいますと、

獲物の群れを見つけると、ノコギリ状の吻を振ってエサである小魚や甲殻類を気絶させたり切り裂いたりします。

とノコギリエイと同様のノコギリの使い方をしており、

吻の内部には、ロレンチーノ器官と呼ばれる、生物が出す微弱電流をキャッチするサメ特有の器官が備わっているのです。天然の魚群探知機で泥の中のエビや小魚なども、的確に捕食できる生態があります。

電流をキャッチするセンサー(ロレンチノ瓶)もノコギリエイ同様備えているようです。もノコギリエイ同様に備えているようです。


ノコギリエイは、太平洋、大西洋、インド洋の熱帯から亜熱帯にかけて生息します。

一方ノコギリザメは、南アフリカからオーストラリアの沿岸海域、また日本近海にも生息します。

と生息域が異なりますが、両者は専門家でないと見分けがつかないほど似ているそうです。


チョウザメの場合

チョウザメがチョウという名前がついているのは、体を覆う鱗の形が蝶の形をしているからなのです。

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そもそも軟骨魚のサメに対し、硬骨魚であるチョウザメはサメでは無いのです。

卵は塩漬けにされ、世界三大珍味の一つして知られるキャビアとなりますね。

さらには、身は刺身はフライにして食されるらしいです。


ネコザメの場合

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頭が丸くて頬に膨らみがある姿が猫に似ていることからネコザメといわれるそうです。

英名がJapanese bullhead sharkといわれることから、日本近海に生息するのですが、英語の名前の由来では猫の耳に喩えていた隆起は、牛の角に見立てられているようです。


おわりに

図鑑をみているというのは実に楽しい時間です。

またいつか水族館を訪れた際には、より親近感を持ってこれらの生物に触れ合うことが出来そうな気がします。


おしまい

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